どんなものであれ、メンテナンスを怠り酷使を続ければ、やがては使い物にならなくなってしまいます。効果的に人生を営むためには、自分の“刃を研ぐ”時間を定期的にとらなければなりません。
実りある人生を送っている人々には共通する習慣があった――1996年に発売されて以来、ビジネスパーソンをはじめとする世界中の人々に多くの影響を与えたスティーブン・コヴィーのベストセラー『7つの習慣』。
7番目の習慣である「刃を研ぐ」とは、日頃がんばり過ぎて疲れがちな自分をいたわり、能力をみがき直し、大きな成果を生み出すための方法を学ぶことです。『「7つの習慣」セルフ・スタディ・ブック 第七の習慣』から、「成長を続ける自分」になるための5編を抜粋してお届けします。
「第七の習慣」とは、私たち人間が自然から授かった4つの側面(肉体的側面、精神的側面、知的側面、社会・情緒的側面)を再新再生させる習慣です。
つまり、自分自身という最も重要な資源をいかに維持するか。どんなものであれ、メンテナンスを怠り酷使を続ければ、やがては使い物にならなくなってしまいます。
皆さんも、物理学の「エントロピーの法則」をご存じでしょう。新しいエネルギーの投入がないと、物事は劣化していくという法則です。
これと同じことが社会や私たちの生活にも起こります。物や道具はダメになっても代わりがありますが、あなた自身に代わるものはありません。だからこそ、かけがえのないあなたという資源を再新再生する必要があるのです。コヴィー博士は以下のように語っています。
これこそが、人生で唯一最大の結果を生み出す投資なのである。つまり、自分自身に投資することだ。つまるところ、人生に立ち向かうために、そして貢献するために使える道具は、自分自身しかないのであり、自分の出す業績はすべて、その道具を活用してつくり出すのものである。効果的に人生を営むためには、この4つの側面のそれぞれについて、定期的に刃を研ぐ時間をとらなけれならない。
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