依然として先行きが不透明な中で迎える2010年。わたしたちは何を目標に、どう進んでいけばよいのでしょうか。前回に引き続き、今回は自らの進むべき道を見つけ出すためのヒントとして、「仕事地図」をご紹介します。
前回から引き続き、政治や経済、会社の先行きが見えない時勢でも、自らの進むべき道や役割が分かり、発揮すべき自身の価値を引き出すためのヒントをご紹介します。
自分が他者から何を期待され、どのような役割を果たすべきかを見出すために行う研修のワークとして、「仕事地図」や「業務関連図」があります。呼び方や作成手順などはさまざまありますが、今回は1人で簡単に取り組める方法を紹介します。
準備するものは、付せん(手元にあるもの、使いやすいサイズのものでOK)、ペン(赤、黒)、A3ぐらいの紙(カレンダーの裏などでも可)です。準備ができたら、付せんと黒いペンを持ちます。そして、次の手順で進めていきます。
考えやすいように、図を用意しましたので参考にしてください。
分類ができたところで一度眺めてみます。知らず知らずのうちに、いろいろな人や組織と関わり、助けたり助けられたりしていますよね。また、名前や顔を知らない人が、陰で支えてくれているかもしれません。
さて次に、自分がどの方向で進んでいけばよいのかを考えるプロセスに進みます。そのためにまず、自分も含めて関わる人や組織それぞれに対し、
といった4つの視点で整理します。地図に直接書き込んでもいいですし、時間があればマトリクスにするといいでしょう(直接書き込む際は、分かりやすいように赤ペンを使います)。
整理すると、人や組織がそれぞれに持つ目的や役割が明確になります。また整理している途中で、あまり理解していない部分が見つかるかもしれません。その部分はブランクにし、後でその人や組織を観察したり、ヒアリングしてみてください。
最初“わたし”の部分はブランクにしておきます。埋めるための方法としては、次の2つの進め方から1つを選択し、取り組みます。
どちらの進め方でも構いませんが、「自分の良いところ」は必ずヒアリングしてください。
自分自身の目的や役割、良いところが分かったところで、自分自身のヒストリーをもう一度確認してみます。すると、今まで取り組んできたことを生かしているケースと、生かしていないケースがあるでしょう。どちらの場合でも、前回紹介した、
この3つの中から、「今の仕事に生かせることがないか」「さらに深められることがないか」探してみてください。必ず1つは見つかります。是非、この機会に埋もれていた点に目を向け、新しい価値を引き出すきっかけにしてみてくださいね。
大手生命保険会社、人材育成コンサルティング会社の仕事を通じ、組織におけるリーダー育成力(中堅層 30代〜40代)が低下しているという問題意識から、2006年Six Stars Consultingを設立、代表取締役に就任。現在と将来のリーダーを育成するための、企業内研修の体系構築、プログラム開発から運営までを提供する。
社名であるSix Starsは、仕事をする上での信条として、サービスの最高品質5つ星を越える=お客様の期待を越える仕事をし続けようとの想いから名付けた。リーダーを育成することで、組織力が強化され、好循環が生まれるような仕組みを含めた提案が評価されている。
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