マハトマ・ガンジーが英国下院での演説に招かれたときの話。彼はメモなしに2時間の演説をやってのけ、聴衆を魅了した。
だから、彼にはメモなど必要ないのです。
――マハデーブ・デサイ(マハトマ・ガンジー秘書)
一貫性の好例はマハトマ・ガンジーだろう。彼はある時、英国下院での演説に招かれた。彼がメモを見ることなく2時間のスピーチを終えると、それまで彼を敵視していた議員たちも総立ちで拍手喝采した。この演説の後、何人かの記者が彼の秘書であるマハデーブ・デサイを取り囲んだ。ガンジーがメモなしに長い演説をやってのけ、聴衆を魅了したことが信じられなかったからだ。デサイは答えた。
ガンジーが考えること、感じること、言うこと、そしてすることはすべて一貫しています。だから、彼にはメモなど必要ないのです。皆さんや私は、考えること、感じること、言うこと、することがすべて違うのです。だから、一貫性を保つためにメモやファイルに頼らなければなりません。
ガンジーは自分自身の内面が一貫しているのみならず、彼が大切にする原則とも一致していた。つまり根っこがあっただけでなく、彼の中に蓄積されていた、人生を支配する永遠の原則の中にまで太く逞しい根を伸ばしていたのだ。
(『スピード・オブ・トラスト』92ページより抜粋)
開催概要 | |
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日程 | 2010年2月18日(木)〜2月19日(金) |
時間 | 9時〜17時(2日間とも) |
料金 | 10万1850円 |
会場 | フランクリン・コヴィー・ジャパン セミナールーム(東京都千代田区麹町) |
「どんな状況であれ、信頼ほど即効性が期待できるものはないと断言できる。そして、世間の思い込みに反し、信頼は自分でなんとかできるものなのだ」――。
『7つの習慣』で著名なコヴィー博士の息子、スティーブン・M・R・コヴィーが、ビジネスにおける“信頼の力”を体系化したのが本書『スピード・オブ・トラスト』。
企業の不祥事や社内の権力争い、人間関係の崩壊などが問題視される昨今、新しいリーダーに求められる能力とは何なのか。私たちが行うあらゆる活動の質に働きかける信頼の力を、本書中の“名言”を抜粋しながら解説します。
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