他者に花を持たせる行動は、豊かな心から流れ出るものである。
誰の手柄になろうと気にしなければ、人生で達成できないことはない。
――ハリー・S・トルーマン(元米国大統領)
私の会社のセミナーを受講しているある企業の幹部は、次のようなアイデアを披露してくれた。
上層部が我々の部署に意見を聞いてくる際、私は必ず適切なスタッフにそれについて相談するようにしています。そして、彼らから良い案があったときは、それらを一緒にして私の署名を添えて転送したりはせず、彼らのメールをそのまま貼り付け、「以下のような意見も出ています」と書きます。そうすると、スタッフの貢献が認められやすくなりますから。同時に、私と私のスタッフの間に大きな信頼性と忠誠心も生まれます。私ができるだけ彼らに花を持たせようとしていることが、彼らに伝わるのでしょう。
やり方はさまざまあるにしても、他者に花を持たせると、信頼と経済的結果をはじめとして、いろいろな効果があらゆるレベルで大幅に高まることは間違いない。従って、こうした行動を豊かな心で行うようにしたい。「評価されるべき功績を評価する」かどうかは一つの判断だが、他者に花を持たせる行動は豊かな心から流れ出るものである。
(『スピード・オブ・トラスト』254〜255ページより抜粋)
開催概要 | |
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日程 | 2010年2月18日(木)〜2月19日(金) |
時間 | 9時〜17時(2日間とも) |
料金 | 10万1850円 |
会場 | フランクリン・コヴィー・ジャパン セミナールーム(東京都千代田区麹町) |
「どんな状況であれ、信頼ほど即効性が期待できるものはないと断言できる。そして、世間の思い込みに反し、信頼は自分でなんとかできるものなのだ」――。
『7つの習慣』で著名なコヴィー博士の息子、スティーブン・M・R・コヴィーが、ビジネスにおける“信頼の力”を体系化したのが本書『スピード・オブ・トラスト』。
企業の不祥事や社内の権力争い、人間関係の崩壊などが問題視される昨今、新しいリーダーに求められる能力とは何なのか。私たちが行うあらゆる活動の質に働きかける信頼の力を、本書中の“名言”を抜粋しながら解説します。
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