小型パンチに120年ぶりの技術革新!? 2重テコ構造で押す力「半減」――カール事務器仕事耕具

カール事務器によると、小型の2穴パンチはドイツで120年以上前に誕生。以来変わることのなかった構造だが、ALISYSでは初めて2重テコ構造「アシストリンクシステム」を採用し、大型化せずに穴あけ時の力を半減したという。

» 2009年12月09日 12時45分 公開
[鷹木創,Business Media 誠]

 カール事務器は、従来品に比べ半分の力で穴開けができる2穴パンチ「ALISYS(アリシス)」を12月15日に発売する。世界で初めて小型パンチに2重テコ構造を採用したという。サイズの異なる2機種を用意し、価格は1050円、1575円となっている。


 カール事務器によると、小型の2穴パンチはドイツで120年以上前に誕生。以来変わることのなかった構造だが、ALISYSでは初めて2重テコ構造「アシストリンクシステム」を採用し、大型化せずに穴あけ時の力を半減したという。

 穴あけ時の負荷は、テコの仕組みである支点・力点・作用点の比率で決まり、利用者の負荷を軽減するためには、力点(ハンドル)を長くしなければならず、その分、手に負担がかかる。またハンドルを長くすることで、大型化や重量化を避けられず、作業や収納にも不便だった。ALISYSのアシストリンクシステムでは、テコの原理を2カ所使い、穴あけ時の力を倍増させ、さらにハンドルを軽量化し、長さも短くした。

アシストリンクシステム。2つのテコの効果で2倍の力が働き、穴あけ時の負荷が半減

 このほか、用紙を水平に支えるフルフラットゲージや、利用しない時は収納できるプッシュ式紙当て、後ろ開き式クズ受け、ハンドルロック機能など、従来からの機能も搭載した。

 大きさと重さは、134×101×94ミリ(幅×奥行き×高さ、ハンドルロック時の高さは45ミリ)と340グラム、134×125×117ミリ(同54ミリ)と480グラムの2種類。一度に穴をあけられる枚数は小さいタイプが20枚(穴あけ荷重約10キロ)で、大きいタイプが35枚(同15キロ)。用紙の対応サイズは、A3〜B6短辺/A4〜B7長辺となっている。カラーバリエーションは、メタリックブルー、メタリックレッド、パールホワイトの3色。

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