ユニクロのビジネスモデルも――「図解思考」でメモが変わる(応用編)世の中「四角形と矢印」でできている(1/3 ページ)

わたしたちは情報をインプットして、理解し、記憶するときには必ず「絵」にしています。本連載では入ってきた情報を整理・分析し、他人に分かりやすく伝える技術「図解通訳」を紹介。今回は応用編として、表現のバリエーションをお教えします。

» 2009年11月26日 10時00分 公開
[永田豊志,Business Media 誠]
※本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

 前回は、基本形である「四角形と矢印」を使って、図解で考えながらメモをとるコツを学びました。今回は、その表現バリエーションをさらに増やしましょう。

※本連載は『頭がよくなる「図解思考」の技術』(中経出版刊)から抜粋しています。

構成要素を「分解」して、情報を整理する分岐線

 前回までは主に、1つの要素から1つの要素に対して何かが流れるという図式でした。しかし、実際のビジネス現場や世の中の仕組みは、目的に応じて流れる方向が変わるものです。

photo


photo 図1
photo 図2

 例えば、組織においては、業務の内容によって担当が違います。電話の音声案内なら、相談したい内容によって案内される番号が異なることがよくあります。分岐する線はこうした1つの流れから複数の流れに分かれる場合に利用します。

 図1の上の例では、電話を受けると担当AまたはBにランダムに電話が回されます。そこには何らルールは存在しません。

 しかし、下のような条件つき分岐では条件に当てはまった場合のみ、担当者に電話が回されます。この場合、分岐点にはフローチャートで使われるひし形(条件つき分岐処理の意味)を使うとよいでしょう。

 図2の上の例のように指揮命令系統の明確なヒエラルキー型の組織は、こうした分岐図で示すのが一番分かりやすいでしょう。こうしたツリー状の図は矢印がなくとも左から右へ読んでいきます。

 下の例のような目標の具体的なアクションプランも、こうした分岐で表現することができます。こうした論理展開をツリー状にしたものはロジックツリーと呼ばれています。

 主従関係や構成要素を分解して示す場合には、矢印はなくてもOKです。ただし、視線の流れに沿って上流(メインの構成要素)が左、あるいは上に位置するようにしてください。


       1|2|3 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

注目のテーマ