更新があったファイルだけを別フォルダにワンクリックでコピーする3分LifeHacking

特定日付以降に更新されたファイルを、フォルダの中から効率よく抜き出してコピーできる、使い勝手に優れたツールを紹介しよう。

» 2009年11月24日 11時04分 公開
[kizuki,Business Media 誠]
「CopyChangedFiles」のメイン画面。表示はすべて英語だが、奇をてらった表示はないため、使い方を覚えてしまえばとくに難しくはない。今回は試しに「10月26日0:00以降」に更新し、かつ「.jpg」のファイルをコピーする
日付はカレンダーで指定
対象となるコピー元のフォルダ。赤線で囲った6つのファイルが、今回のコピーの対象となる「10月26日0:00以降」に更新し、かつ「.jpg」のファイルだ

 特定日時以降に更新したファイルだけを別のフォルダにコピーしたいことがある。バックアップに失敗して手動でのファイル抽出を余儀なくされた場合や、PCの入れ替え作業にあたって新しいファイルだけを移行させたいといったケースが典型的な例だ。このほか、階層深くからログファイルだけを抽出してコピーしたり、ここ1カ月間に撮影した写真だけをバックアップしたり。細かい例だと、iTunesのライブラリファイルだけをバックアップするといった用途も考えられる。

 こうした場合に便利なソフトが「CopyChangedFiles」だ。このソフトを使えば、特定のフォルダの中にある指定日時以降に更新されたファイルを、ワンクリックで別のフォルダにコピーできる。いちいちフォルダを開けて対象ファイルを探して回らなくとも、日時を指定してワンクリックするだけで、差分データを抽出してコピーできるのだ。

 使い方は簡単。起動すると表示される画面で、まずコピー元およびコピー先のフォルダを指定。次に日時を入力したのち、右下の「Copy」ボタンをクリック。主な手順はたったこれだけだ。コピー先のフォルダでは階層構造もしっかりと再現するので、例えばマイドキュメントの中から、更新したファイルだけを(階層を保ったまま)別のフォルダにコピーするといった使い方ができる。

 オプションとして、コピー先に日付の入ったフォルダを作成してその中にコピーする機能や、対象となるファイルの種類(例えばJPG形式など)を指定できる機能が用意されている。また、コピー元およびコピー先の場所を保存しておき、起動のたびに呼び出すこともできるので、上記の使い方のうちフォルダを指定するプロセスの省略も可能だ。つねに同じフォルダから更新分のファイルだけを別ドライブにコピーするには便利な機能だ。


(左)下層にあるフォルダの中にも、コピー対象のファイルが3つある。(右)右下の「Copy」ボタンを押すとコピーを実行し、画面中央下の「Action log」内にログを表示

(左)コピー先のフォルダには条件指定したファイルだけをコピー。(右)下層フォルダ内の対象ファイルもきちんとコピーしている

 ファイルがたくさん保管されたフォルダだと、対象ファイルのスキャンにやや時間がかかる場合もあるようだが、ハードディスクをまるごと指定するといった極端な使い方でなければ、じゅうぶんに実用に足るソフトだ。逆に言うと、本格的なバックアップソフトでは小回りの利かない範囲をカバーしたり、冒頭に書いたようなバックアップでのアクシデント発生時にリカバリー目的で使うのにぴったりのソフトだと言えそうだ。

本日のレシピ
ソフト名 対応OS 利用料
CopyChangedFiles Windows XPで動作確認(要.NET framework 2.0以降) 無料

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