脳が良くなる耳勉強法――上田渉さんTwitter読書

Twitterを通じて著者と交流できる連載「Twitter読書」。3回目の今回は『脳が良くなる耳勉強法』を取り上げます。著者の上田渉さんにお仕事のこと、“耳勉強法”のことを聞いてみてはいかがでしょうか。Twitterのハッシュタグは「#uedabook」です。

» 2009年11月13日 08時30分 公開
[藤沢烈,Business Media 誠]
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連載「Twitter読書」について

 Twitterを利用することで、著者と読者の直接交流を実現する仕組みです。用意した専用ハッシュタグを使って著作の感想・質問を投げると、著者から直接返答があるかも。記事中のウィジェット上で発言を閲覧できますし、自分のTwitterクライアントからもハッシュタグをつければ投稿・確認できます。未読の人もブックレビューを見ながら質問してみて、購入の参考になればと思います。

  • 著者との交流ハッシュタグ: #uedabook

 iPodをはじめとしたMP3プレーヤーが普及、音楽を気軽に聴く環境は整ってきた。ただし、文字情報を音で聞くオーディオブックを活用している人はまだまだ少ないだろう。その可能性と背景の理論をまとめたのがが良くなる耳勉強法』である。著者の上田渉さんは、オーディオブックを社会に広めることを目的としたオトバンクの経営者だ。


“耳”勉強法のテクニックとは

 オーディオブックを用いる"耳"勉強法、本著の中では、その具体的なテクニックが説明されている。

 まずは文字情報を音声に変える方法だ。ビジネス書などを読む際に、頭の中で人が自分に話しかけているとイメージする。同時に、その人は相当な早口でしゃべっていると意識する。また、話している人の声質も想像する。文字や音を頭でイメージすることを音韻表象と呼ぶそうだが、意識的に行うことで、物事の理解力がぐっと引き上がるという。

 続いて音声を聞く際のポイント。そもそもノイズキャンセリングヘッドフォン、耳栓などを用いて、出来る限り無声の状態で聞くようにする。ラジオのように途中で音楽を挟むことで、音声を聞く際のメリハリをつける。そして、聞く音声は頭の中で文字に再現してみる。

 スキマ時間に限らず、ルーチンな作業中も活かせるのが耳勉強である。読書もなれることで数倍効果が高まるように、耳勉強でも技術を身につけることで学習を広げていきたい。

『脳が良くなる耳勉強法』の著者:上田渉さん(Twitter

 オトバンク代表取締役社長東京大学経済学部経営学科中退。私立名門中学に入学したが、挫折し落ちこぼれる。高校3年生の時には全国模試での偏差値が30、教師からも見放されたが、音声を活用した勉強法を駆使し、2浪後、東京大学に合格。緑内障で失明していた祖父の影響で、目の不自由な人のためにもなる仕事をやりたいと強く思うようになる。自身が受験時代の勉強法として活用した音声学習をヒントに、あらゆるジャンルを取り扱うオーディオブック事業会社として、オトバンクを創業した。現在オトバンクは日本最大のオーディオブック事業者として拡大を続けている。

※本に関する感想・質問を上田さんに直接伝えてみましょう。Twitter上で#uedabookをつけて投稿下さい

著者紹介 藤沢烈(ふじさわ・れつ)

 RCF代表取締役。一橋大学卒業後、バー経営、マッキンゼーを経て独立。「100年続く事業を創る」をテーマに講演・コンサルティング活動に従事。創業前の若者に1億円投資するスキームを企画運営し、話題を呼ぶ。「雇われ経営参謀」として500人以上の経営・企業相談を受けてきた。ブログに毎日書評を掲載し、現在1200冊超。


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