弱い者は赦すことができない。赦しとは強い者の性質なのである名言で読む「リーダーの必読書」

27年間にも及ぶ投獄生活を強いられた、南アフリカのネルソン・マンデラ元大統領。彼は就任演説に際し、自分を監禁した人たちに最前列の席を用意した。

» 2009年11月11日 15時00分 公開
[フランクリン・コヴィー・ジャパン,Business Media 誠]

 弱い者は赦すことができない。赦しとは強い者の性質なのである。

――マハトマ・ガンジー

 「許す」の好例はネルソン・マンデラだ。ロッベン島での27年間にも及ぶ投獄生活の末、彼は釈放されて南アフリカの大統領になった。彼は就任演説に際し、自分の魂と自分の祖国を癒すためには許しが必要と考え、その印として自分を監禁した人たちに最前列の席を用意したのである。

 許すことは必ずしも容易なことではない。神による調停を仰がなければならない場合も多いかもしれない。しかし、信頼するか否かに関わらず、私たちは常に許すことが求められる。それは自分自身のためだけでなく、相手のためでもある。許すまでは、「賢い信頼」を思う存分実行することができないのだ。感情的なしこりを残したままでは、分析力も信頼性向もともに機能しなくなってしまうのである。

(『スピード・オブ・トラスト』472ページより抜粋)

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