Twitter人脈をリアル人脈にするにはアラフォー起業家の“継続拡大”人脈術

最近はTwitterなどで人と知り合うことも出てきて、その人と「リアル」で会うと写真やアイコンとの「ギャップ」が大きいことがある。Twitterなどでは伝えられるのは、文字と顔写真とプロフィールくらい。それ以外の要素には相手の想像力が加わるのだ。

» 2009年09月25日 12時00分 公開
[加藤恭子,Business Media 誠]

 最近はTwitterなどで人と知り合うことも出てきて、その人と「リアル」で会うと写真やアイコンとの「ギャップ」が大きいことがある。Twitterだけでの付き合いと割り切ることもできるが、早いうちにリアルで会って、ネットとリアルのギャップを埋めておくと「リアル人脈」になる可能性があるのだ。

 わたしのブログを読んでくれた人の中には、「ブログとギャップがある」と言う人もいるが、頻繁に会っている人には「ブログとのギャップは感じない」と言われる。結局のところ、ブログやTwitterなどでは伝えられるのは、文字と顔写真とプロフィールくらい。それ以外の要素には相手の想像力が加わるのだ。

 『人は見た目が9割』という本では、言葉で伝えられるコミュニケーションの比率がとても少ないことを説明しており、ブログなどの発言で可能なコミュニケーションはとても少ない。よって、伝わらなかった部分の顔の表情や声のトーン、ジェスチャーなど、そのほかの部分が予想と違ってしまうということが起きるようだ。実物に会わないままに時間がたつにつれ、どんどん想像力が働き、当人とのギャップが広がっていく可能性がある。

 ある程度相手に固定イメージができ上がってしまうと、今度は「会ってガッカリ」を避けづらくなる。気に入っていたマンガがドラマ化されてショックを受ける感覚と似ているかもしれない。

 そんなわけで、Twitterなどで知り合った人をリアル人脈に持ち込みたい場合は、なるべく早めに一度会っておく方が良いだろう。もちろん会わないで“Twitter友”としてそのままにしておくのもありだが、Twitter友で仲良くなってから現実のつながりに持ち込むまでの時間がかかればかかるほど、成功の確率が下がるような気がしている。

 「mixiは既存の友人メンテツールで、Twitterは出会いの場」ということが言われたりする。いわゆる出会い系ではないのだが、面白そうだと思った人が参加する懇親の場などで早めに会っておくことをオススメしたい。

著者紹介:加藤恭子(かとう・きょうこ)

 IT誌の記者・編集者を経て、米国ナスダック上場IT企業の日本法人にてマーケティング・広報の責任者を歴任。外資系企業ならではの本社へのリポートの方法や、離れた地域にいる国籍の違う同僚とのコミュニケーションを通じて、効率よく実施する仕事のノウハウを高める。現在は、その経験を生かし、IT企業・組込み系システム企業のマーケティング・PR(広報)のコンサルティングを行うビーコミの代表取締役として活動。日本PR協会認定PRプランナー。

 日経BP社、翔泳社、アイティメディア、ダイヤモンド社、アスキーなどで連載や記事も寄稿。インターネットを活用したコミュニケーションも研究しており、複数の学会などでブログコミュニケーションやネットPRに関する発表をしているほか、「CGMマーケティング」(伊地知晋一著、ソフトバンククリエイティブ刊)の編集協力も務めた。青山学院大学国際政治経済学研究科修士課程修了。現在は某大学院の博士課程に在籍し、引き続きコミュニケーションを勉強中。


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