「情報整理」機能強化で仕事効率をサポート――キャプチャソフト「Snagit9」

テックスミスは、PC画面キャプチャソフト「Snagit9」を発売した。Snagit9は、ユーザーの「伝える力」「情報整理」「仕事効率の向上」のサポートをテーマとしているという。

» 2009年08月27日 21時18分 公開
[塙恵子,Business Media 誠]
photo テックスミスの青木大知カントリーマネージャ

 Webページをキャプチャし、プレゼンの資料に使う。ビジネスパーソンなら、そんな機会も少なくないのではないだろうか。

 テックスミスは8月27日、PC画面キャプチャソフト「Snagit(スナグイット)9」を発売した。 Snagit9はWindows 2000/XP/Vistaで利用できる。Windows 7にも対応予定だ。価格はパッケージ版7560円、ダウンロード版が6195円。アカデミック版も用意している。

 無償のキャプチャソフトがあふれている中、Snagitはどこで違いを出していくのか――テックスミスによると、ユーザーの「伝える力」「情報整理」「仕事効率の向上」をテーマにしたという。

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 伝える力とは、テキストのみだと分かりづらい部分をキャプチャ画面で補完する役割を差している。昨年4月に設立したテックスミス日本法人の青木大知カントリーマネージャは「キャプチャ画面にコメントや説明を加えることで、必要な情報をすばやく伝えることができる。コミュニケーションの行き違いがなくなるのでは」と言う。そのためには、キャプチャリング以外の機能も充実させたいとも話す。

 Snagit9にはキャプチャ画面を情報として生かすための機能を備えている。「Snagit9を情報の整頓箱と考える」と青木氏。気になったページをキャプチャし、画像としてためておくことで“情報の見える化”が実現する。「たまったキャプチャを後で参照して、アイデアマップにしたり、ブレインストーミングとしても活用できたりする」

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 しかし保存したり、整理整頓したりするのは面倒な作業となってしまう。そのために、Snagit9内にキャプチャ画面を自動保存する機能を備えた。「面倒なことはやらない。ユーザーはキャプチャすることだけに集中できる」

 また、画像をキャプチャすると同時に、日時や使用したブラウザInternet ExplorerFirefoxなど)、WebページのタイトルやURLといったメタデータ(属性情報)の保存ができるようになった。これによって画像からキャプチャしたサイトに戻ることが可能だ。つまりお気に入りとして使うことができるわけだ。また「検索ウィンドウ」を追加し、画像も見つけやすくなった。「ファイルを開かないと分からないを解消した。ためた情報を、簡単に検索して見つけ、サイトに戻ったり、さらに深掘りできる」

 このほか、Snagit9はテックスミスが提供する無償オンラインストレージサービス「Screencast.com」(英語)と連係。Snagit9にある画像をScreencast.comに保存し、ほかの人と共有できる。これらの新機能で仕事効率の向上につながると青木氏。「かゆいところに手が届く製品を実現した。多くの人にSnagit9のメリットを感じてくれたら」

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