誰しも、やりたくないことに取りかかろうとすると苦労するものです。そこで、あえて“キリの悪いところ”で仕事をやめてみましょう。
誰しも、やりたくないことに取りかかろうとすると苦労するものです。これには例外がないと言っていいでしょう。眠くて仕方がないのにベッドから起きるよりは、そのまま寝ていた方が楽に決まっているのですから。
面倒だと感じている仕事や、期限がはっきり決まっていない仕事への取りかかりが遅いです。これまではそれでも何とかやれてきましたが、いつか致命的な失敗をしないかと不安です。
この問題は複合的です。いろいろな原因があるため、具体的に考えてみないと根本的な解決はできません。しかし、一応効果の上がりそうな小技はありますので、今回はそれを紹介しましょう。簡単なことです。「キリの悪いところでやめてみる」、ただそれだけです。
そもそも「何かをしなければ」と思うときには、そう思うだけの“文脈”があるはずです。例えば「1週間前の書類を整理していたら、できるだけ早く取りかかった方がいい仕事が見つかった」という場合などがそうです。
その時点では、「できるだけ早くやらなければ!」という衝動がわき上がるのが自然ですよね。何食わぬ顔で書類を引き出しの奥にしまったりする人は、そういないはずです。そこで、すぐにその仕事をタスクリストに書くのですが、翌朝になってリストを読んだときには「急いで取りかかるべきだ!」という切迫感がなくなっているのですね。これが問題なのです。
これを防ぐためには、そもそもの書類整理を「キリのいいところ」まで片づけてしまう習慣をやめてみましょう。あえて書類整理の仕事を少しだけ残しておき、翌日分のタスクリストには「書類整理の続き」とだけ書いておくわけです。
そうすれば、翌朝はスムーズに「書類整理の続き」に取りかかれます。そのうちに「できるだけ早くやった方がいい仕事」のことを思い出し、同時に「早くやらねば!」という衝動も思い返すことができるのです。この衝動の力を借りて、面倒な仕事に取りかかりましょう。
IT化時代のビジネスパーソンにとって、「記憶力」はほかのいかなる時代と比較しても、重要な能力になりました。現代の「記憶力」とは、“人間の脳力をフォロー”するITツールを使いこなす技術を意味します。
これまでの単純な「暗記力」に代わり、現代人に求められているのは、記憶力というものの本質を理解し、最先端技術の力を借りて、まったく新しいレベルの「記憶力」を操ることです。
本書では、タスク管理、スケジュール管理、英語をはじめとする学習記憶の効率的な高め方、アイデア発想、さらには大量の情報をマネジメントすることまで、ITツールを活用した「記憶力」の用い方を、網羅的に紹介しています。
8月24日(月)に「第1回 メンタルハックセミナー@大手町」を、大手町のアイティメディア会議室を会場として開催いたします。
今回は、ライフハック的に、ストレスレベルを引き下げつつ、自分のやりたいことをやる時間をとるために、私自身が徹底してやっている方法を、突っ込んでお話しいたします。
主催:佐々木正悟
日程:8月24日(月) 19:00-21:00【開場は18:30】
場所:千代田区大手町1-3-1 JAビル7F(地図・アクセス)
定員:15名【定員になり次第、締め切りとさせていただきます】
費用:6000円
お申し込みは、お問い合わせフォームから、お願いします。※「メンタルハックセミナー@大手町参加希望」とコメント欄にご記入ください。
詳細は以下のページにあります。
心理学ジャーナリスト。専門は認知心理学。1973年北海道生まれ。1997年獨協大学卒業後、ドコモサービスに派遣社員として入社。2001年アヴィラ大学心理学科に留学。同大学卒業後、2004年ネバダ州立大学リノ校・実験心理科博士課程に移籍。2005年に帰国。著書に、『スピードハックス』『チームハックス』のほか『ブレインハックス』、『一瞬で「やる気」がでる脳のつくり方』、『やる気ハックス』などがある。「シゴタノ!−仕事を楽しくする研究日誌」にて「心理ハック」を連載中。ブログ「ライフハックス心理学」主宰。
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