GoogleタスクがようやくLabsから卒業して正式版になりましたが、これを機にくら替えしたほうがいいのでしょうか? 米Lifehackerの生みの親、Gina Trapani氏のレビューを見てみましょう。
ライフハッカー過去記事「GoogleタスクがいよいよGoogleLabsから卒業」で第一報をお伝えしたとおり、Googleタスク(以下、Tasks)がようやく正式版になりました。
さて、これを機にTasksにくら替えしたほうがいいのでしょうか? それとも、従来から使っているほかのタスクマネジメントアプリを使い続けるほうがよいのでしょうか? 米Lifehackerの生みの親Gina TrapaniがTasksについてレビューし、以下のようにまとめています。彼女の結論は「まだTasksに移るには早すぎる」というものだそう。さて、その理由は?
Tasksの利点はなんといってもGmailやGoogleカレンダーとの連携。TasksのToDoリストを使えば以下の3点がクリアできる。
これは大きな利点。仕事の依頼をメールで受けたら、メールの右端にある「その他の操作」をワンクリックし「ToDoリストに追加」を選んで、そのままタスク化できるのだ。従来のタスクマネジメントツールのように自分でタスクを入力する手間も省けて便利。また、複数のメールを選んで、いっぺんにタスク化することもできる。
Google カレンダーの左側にある「Tasks」リンクをクリックすれば、GoogleカレンダーにTasksの内容が追加表示される。もちろん、Googleカレンダー上からタスクの内容を更新することも可能だ。またGoogleカレンダーの右側ではタスクの一覧も表示できる。ただしTasksにはリマインダー機能がないので要注意。タスクに納期設定されていてもリマインダーしてくれるわけではない。
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その他のTasksの利点としてはタスクを階層化できる点が挙げられる。親タスク・子タスクなどといった具合に細分化されるタスクには便利。インタフェースは万人受けする仕上がり。また、マウスでのナビゲーションをほとんど必要としないのもよい。タスク移動には「Enter」キー、インデントは「Tab」キー、「Shift」キー+「Tab」キーでアンインデントのように、ショートカットキーを使えるのは魅力。
タグやフォルダーの機能はないが、複数のリストが作れる仕組みなので、テーマ別にリストを分けることは可能。また、アナログな紙派のユーザにも配慮されており、印刷バージョンが搭載されている。
最新のWebブラウザが搭載されたスマートフォンであればTasksのモバイルバージョンが使える。スマートフォンから「http://gmail.com/tasks」にアクセスしてみよう。Google Appsのユーザは「http://mail.google.com/tasks/a/XXXXX(ユーザのドメイン名)」でTasksを使える。 iPhoneでTasksのブックマークをホームに追加する場合、チェックアイコンのデザインはなかなかグー。
Tasksには通常のタスクマネジメントツールにあるはずの以下のような機能がない。
これらの機能は、米Lifehacker過去記事「Get Organized with Remember the Milk(Remember the Milkで整理整頓を)」で紹介したとおり、Webツール「Remember the Milk」にはこれらの機能はすべて搭載されている。
Photo by PJLewisまた、とても残念なのはTasksのAPIがないこと。生産性重視のGoogle愛用者にとって、モバイルアプリやデスクトップアプリ・Webアプリ・Adobe Airアプリ・ガジェットなどとの連動を期待するだろうが、GoogleがTasksのAPIを提供し始めるまではこの望みはしばしおあずけとなりそうだ。
GinaのTasksに対する評価は「Gmailコンタクトの完成度に比べると、Tasksはまだ道半ば」と若干辛口ですが、どのツールにも長所・短所があるものですから、これを理解したうえで自分に合ったツールを選び、使い方を工夫するのも必要ですね。Tasksを使ったとっておきのハック術などがあれば、ぜひコメントで共有してください。
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