眠い時はコレ、集中したい時はコレ――耳栓13種類試してみた保存版! 耳栓一斉ベンチマーク(2/3 ページ)

» 2009年07月14日 13時50分 公開
[山口真弘Business Media 誠]

耳栓3タイプ13種類をチェック

 ではいよいよ個別の製品についてみていこう。今回はフォームタイプ6種類、フランジタイプ6種類、粘土タイプ1種類を入手。量販店でよく見かけるものを中心にピックアップしたつもりだが、あまり深い選定基準はなく、漏れもあると思う。もし今回紹介できなかった製品で気になる耳栓があったらはてなブックマークやトラックバックなどで教えてほしい。

イアーウィスパー

 フォームタイプ。素材は弾性発泡ポリマーで、直径は14ミリと標準的。減衰値は29デシベルで、高い周波数帯域に強い反面、人の声はそこそこ聞こえる。完全な円柱形であるため、先端部が細くなっているタイプに比べると、耳の穴に挿入するのがやや手間な場合がある。2ペア入で、携帯ケースが付属。直径13ミリのSサイズもラインアップ。



製品名 減衰値 販売元 価格
イアーウィスパー 29デシベル 日本シイベルヘグナー 577円

イアーウィスパー サイレンシア

 フォームタイプ。素材はポリウレタン。減衰値は32デシベルと、イアーウィスパーより高い。イアーウィスパーに比べると柔らかく、先端がとがっているので装着しやすい。サイズ記載はないがフォームタイプとしては直径は細め。2ペア入で、携帯ケースが付属。目立たないピンク色のタイプもある。



製品名 減衰値 販売元 価格
イアーウィスパー サイレンシア 32デシベル 日本シイベルヘグナー 577円

3M イヤープラグ 1100RP

 フォームタイプ。素材はポリウレタン。減衰値の表記はないが、パッケージ内側に記された遮音性能表を見る限りでは、後述の「イアープラグ MAX」の遮音傾向に近く、数値は周波数によらず「イアープラグ MAX」を上回っている。2ペア入で、携帯ケースが付属。



製品名 減衰値 販売元 価格
3M イヤープラグ 1100RP 記載なし スリーエム ヘルスケア 577円

イアープラグ MAX 10ペア入り

 フォームタイプ。減衰値は33デシベルで、高い周波数帯域に強い反面、人の声は通しやすく、電車内のアナウンスは普通に聞こえる。輸入品ということもあってかサイズが大きく、長時間装着していると耳が痛くなる場合がある。成形はやや雑だがコストパフォーマンスは高い。使い捨てで10ペア入のお徳用。



製品名 減衰値 販売元 価格
イアープラグ MAX 10ペア入り 33デシベル エー・エム・プロダクツ 1050円

イアープラグ MAXライト 10ペア入り

 フォームタイプ。「イアープラグ MAX」よりもスリムで、長時間装着していても耳が痛くなりにくい。減衰値は30デシベルと「MAX」に比べやや低め。特徴はよく似ており、高い周波数帯域をカットする効果は高いが、人の声は通しやすい。こちらもコストパフォーマンスの高さが売り。



製品名 減衰値 販売元 価格
イアープラグ MAXライト 10ペア入り 30デシベル エー・エム・プロダクツ 1050円

MX-08

 フォームタイプ。100円ショップのキャンドゥで販売している。パッケージによると素材は「弾性ポリウレタン」で、「耳ざわりな音(高周波)だけをカットし、電話のベルや時計のアラーム音はやさしくお耳に届けます」とある。実際に使っている限りでは、形状や色がよく似た「3M イヤープラグ 1100RP」に近く、遮音性も悪くない印象。ケースの類は付属しない。



製品名 減衰値 販売元 価格
耳せん(MX-08) 記載なし モリトク 105円

イヤープレーン

 4層のフランジタイプ。素材はシリコン。フランジの幅は広いが、軸がしっかりしているため装着しやすい。基本的に高周波のノイズだけをカットするタイプで、人の声はそこそこ通る。パッケージによると、多孔性の特殊フィルターがつまると効力が減少することから、再使用はおすすめできず、往復旅行程度が目安になるとのこと。携帯ケースが付属。



製品名 減衰値 販売元 価格
イヤープレーン 20デシベル ウェステンド 892円

ライトフライト

 5層のフランジタイプ。イヤープレーンとほぼ同様のシリコン素材。軸が曲がりやすいので耳の穴にスムーズに挿入するにはコツが必要。また、成型があまりよくなく、挿入の向きによって聞こえ方も変わりやすい。パッケージに書かれた遮音性能表を見る限りでは、6300〜8000kHzという高い周波数で効果を発揮するタイプで、実際使ってみた印象としてはイヤープレーンに近い。繰り返しの利用が可能。携帯ケースが付属。



製品名 減衰値 販売元 価格
ライトフライト 15デシベル エー・エム・プロダクツ 1764円

スマートフィット

 3層のフランジタイプ。体温で形状が変化することが売りにした製品。いったん浅く挿入したあと、時間をかけて徐々に深く押し込むようにして装着するため、フランジの直径が大きい割には装着しやすく、フィット感も高い。軸が長いので装着していることが周りから目立つのが欠点と言えば欠点。減衰値は25デシベルで、他のフランジタイプと比較しても遮音性は高く、人の声も比較的よく遮る。繰り返し利用も可能。取り外しが可能なコードと、携帯ケースが付属。



製品名 減衰値 販売元 価格
スマートフィット(SMF-30) 25デシベル エー・エム・プロダクツ 294円

イヤーホリデイ

 4層のフランジタイプ。素材はフランジ部分がエラストマーで、軸は硬めのプラスチック素材。フランジの柔らかさと軸の硬さのバランスがよいため、片手で簡単に装着できるのが特徴。減衰値のデータは記載していないが、試用した限りではほかのフランジタイプとほぼ同等の様子。防水仕様で水中でも使える。携帯ケースが付属。



製品名 減衰値 販売元 価格
イヤーホリデイ 記載なし ピップフジモト 480円

ヨック耳せん Sサイズ

 羽根突きの羽に似た形状を持つ耳せん。素材はシリコンで、内部は完全に空洞になっている。今回紹介する耳せんの中では直径がもっとも小さい8.5ミリ(Mサイズは9.5ミリ)。そのため装着時のフィット感は低め。減衰値は、同社が「会話域」と定義する500〜2000Hzで14.5デシベル、それより高い「騒音域」で33.4デシベルと、どの帯域でもそれほど高くなく、装着していても遮音効果を感じにくい。携帯ケースが付属。



製品名 減衰値 販売元 価格
ヨック耳せん Sサイズ 会話域14.5デシベル
騒音域33.4デシベル
ヨック 1050円

ストッパー付耳栓

 3層のフランジタイプ。用途として「水泳用」「防音用」と挙げられている。遮音性はそれなりにあるが、素材が硬く径が太いため装着が困難。耳が痛くなって装着後1分も経たずに外す羽目に。



製品名 減衰値 販売元 価格
ストッパー付耳栓 記載なし キャンドゥ 105円

トラベラックス シリコン・イヤープラグ

 今回紹介する中では唯一の粘土タイプ。素材はシリコン。パテ状で、指でこねて使用する。耳の穴内に入れるのではなく、耳の穴の周辺を埋め立てるように装着する。無臭でベタつきもとくにないが、。2ペア入で、携帯ケースが付属。色はベージュ以外にもあり。



製品名 減衰値 販売元 価格
トラベラックス シリコン・イヤープラグ 22デシベル メテックス 735円

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