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» 2009年07月14日 13時50分 UPDATE

保存版! 耳栓一斉ベンチマーク:眠い時はコレ、集中したい時はコレ――耳栓13種類試してみた (1/3)

目の前の作業に集中したい時、雑音をカットしてくれる「耳栓」は欠かせないアイテムだ。今回は全13種類の耳栓のレビューとともに、耳栓選びのポイントを考えていこう。

[山口真弘,Business Media 誠]
st_mimi0a.jpg 今回試用した13種類の耳栓。詳細は後半で!

 周囲が騒々しい時、雑音をカットして作業に没頭させてくれる「耳栓」は欠かせないアイテムだ。必要に応じて耳栓を使いこなせば、作業効率を2倍にも3倍にもアップできる──と言うとややオーバーな感もあるが、ここ一番での集中力が必要とされるナレッジワーカーにおいて、お役立ちのツールであることに違いはない。また、体力を回復させるための深い睡眠にも、耳栓は非常に重宝する。

 今回は、現在市販されているさまざまな耳栓について、その特性の紹介と、個々の製品のレビューをお届けしよう。


耳栓の種類は主に3タイプ

 現在市販されている耳栓は、大きく3つのタイプに分けられる。1つは低反発のポリウレタンフォームもしくはそれに準ずる素材を採用したタイプで、指先でつまんで細く変形させてから耳の穴に挿入し、元の形に復元することでフィットさせる仕組みだ。ラインアップの多さから推察するに、市場では相当のシェアを占めていると思われる。本稿では「フォームタイプ」と呼称する。

 もう1つは、3〜5層のヒダ状の仕切りを持つタイプだ。タテに持つと樹木のようなシルエットをしていることが特徴で、軸となる部分をつまんで耳の穴に挿入する。気圧の変化に強いのが特徴で、製品パッケージには航空機での利用を想定した絵柄やコピーが書かれていることが多い。本稿では「フランジタイプ」と呼称する。

 このほか、あまり市場で見かけることはないが、パテ状になった耳栓も存在する。これは主に水泳やダイビングといった用途で使われるタイプで、指先でこねて耳の穴を覆うように装着する。遮音性よりもむしろ防水性を優先したタイプだ。1回限りの使い捨てとなるが、愛用するユーザーも少なからず存在している。

それぞれのメリットとデメリットは?

 フォームタイプのメリットは、なんといってもフィット感が高いこと。遮音性も高く、単価も安いため、広く普及しているのもうなずける。海外では使い捨てのパックも普及しており(ボトルに入ったお徳用まである)、基本的に消耗品という扱いになる。なお、装着したままの就寝が可能なことも、後述のフランジタイプにはないメリットだ。

 デメリットは、耳垢が湿性である場合に汚れやすいことと、挿入時に指先で変形させる必要があることから衛生的な問題があること。例えば外出先で使う場合、小銭や電車の吊革を持った後に触れるのは、衛生面で少々ためらわれる。また、温度の変化に影響されやすく、冬場になるとカチカチになってしまう粗悪な製品もある。

 フランジタイプは、軸の部分をつまんで挿入すればよいため、前述の低反発タイプに比べて衛生面の問題は少ないほか、洗うことで繰り返しの使用が可能だ。1個あたりの単価はフォームタイプに劣る場合もあるが、繰り返し使えることから、結果的にコストパフォーマンスは高いことになる。また、吸水性の高いフォームタイプと異なり、フランジタイプの製品の多くは水中での利用に対応している。

 デメリットとなるのは、同じように挿入したつもりでも聞こえたり聞こえなかったりすることがあるという点。もっともコツさえつかめば、遮音性を高くしたい場合は深く挿入、そうでない場合は浅く挿入といった具合に使い分けることも不可能ではない。なお、軸となるパーツがあるため、装着したまま横になって睡眠を取るのは基本的に難しい。

 粘土タイプについては、防水性は高いが、耳の穴内に挿入するのではないため固定がしづらいことが1つのネックになる。また、利用時はパテで耳の穴をふさいだような外観になるため、見た目があまりよろしくなく、知らない人をギョッとさせてしまう可能性もある。

耳栓の性能は「減衰値」と、得意とする周波数を見るべし

st_mimi0b.jpg パッケージや説明書に書かれている遮音性能表。人の声をカットしたいのであれば、100Hz〜500kHzあたりの数値が高い製品を選ぶとよい

 耳栓のパッケージには、一般的に「減衰値(NRR)」なるものが書かれている。単位はデシベル(dB)である。例えば減衰値35デシベルであれば、周囲の環境から35デシベル差し引いた音が聞こえますよ、という意味になる。アナウンスが飛び交うラッシュアワーの駅が90デシベルだとして、減衰値35デシベルの耳栓を装着しておけば、体感上は90−35=55デシベルくらいになるわけだ。55デシベルといえばだいたい日常会話くらいの騒音なので、かなり軽減されることになる。

 これだけで耳栓の性能が判断できれば非常にラクなのだが、厄介なのは、周波数によってこの減衰値が異なることだ。つまり高い周波数、8000kHzくらいであれば減衰値が40デシベル前後あるのに、人の声にあたるヘルツ数、具体的には100Hz〜500kHzの減衰値はさっぱりといった具合に、周波数の帯域ごとに得手不得手があるのである。

 こうした耳栓の特性については、多くの製品ではパッケージに明記されているので、購入にあたっては目的と合致するかを事前に確認するようにしたい。ただ音の性質については細かく見ていくとキリがなく、筆者も突っ込んで語れるほどのウンチクがないのだが、こと減衰値と周波数については知っておいて損はないと思う。

今回紹介する耳栓
製品名 減衰値 販売元 価格
イアーウィスパー 29デシベル 日本シイベルヘグナー 577円
イアーウィスパー サイレンシア 32デシベル 日本シイベルヘグナー 577円
3M イヤープラグ 1100RP 記載なし スリーエム ヘルスケア 577円
イアープラグ MAX 10ペア入り 33デシベル エー・エム・プロダクツ 1050円
イアープラグ MAXライト 10ペア入り 30デシベル エー・エム・プロダクツ 1050円
耳せん(MX-08) 記載なし モリトク 105円
イヤープレーン 20デシベル ウェステンド 892円
ライトフライト 15デシベル エー・エム・プロダクツ 1764円
スマートフィット(SMF-30) 25デシベル エー・エム・プロダクツ 294円
イヤーホリデイ 記載なし ピップフジモト 480円
ヨック耳せん Sサイズ 会話域14.5デシベル
騒音域33.4デシベル
ヨック 1050円
ストッパー付耳栓 記載なし キャンドゥ 105円
トラベラックス シリコン・イヤープラグ 22デシベル メテックス 735円
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