相手との“つながり”具合が見えてくる――mixiやLinkedInの紹介文のススメアラフォー起業家の“継続拡大”人脈術

SNSの中には相手の紹介文や長所が書ける。紹介文を書くことで、人のいい所を見つけて素直に言葉に表す訓練にも、「あなたのこういういい所を見ています」という相手へのメッセージにもなる。そして相手と自分の関係が見えてくることがあるのだ。

» 2009年07月02日 09時15分 公開
[加藤恭子,Business Media 誠]

 「mixi」「LinkedIn」「ケイレキ.jp」といったSNSには、相手の紹介文や、長所が書けるようになっている。LinkedInは元上司や同僚による、仕事の評価が中心だ。ケイレキ.jpは一言コメントのような形で、「イイトコ」を書くようになっていて、その書かれた内容に「確かに」と同意したり、コメントを付け足せる。

 これら紹介文は、人のいい所を見つけて素直に言葉に表す訓練にもなるし、「わたしはあなたのこういういい所を見ています」という相手へのメッセージにもなる。

 この紹介文執筆作業を行うと、相手と自分の関係が見えてくることがある。親しいはずなのに、紹介文が浮かんでこない相手や、自分が書いた紹介文が、ほかの人の紹介文と全然違っている場合などだ(例:みんながおとなしいと書いているのに、積極的と書いていたなど)。

 また、逆もしかり。自分の紹介文を見ても、いまいち的外れだったり、勘違いされていたりという場合もあるし、そもそも紹介文さえ書いてもらえない場合もある。

 そんなとき、その相手と自分との「つながり」具合を知ることができる。自分のことを分かってくれていると思っていた人から、的外れな紹介文が送られてくることもあれば、普段それほど接していないのに、ズバリと特徴を言い当ててくる人もいる。

 いい紹介文を書いてくれたから、長期的な人脈になるというわけではないが、双方の理解の度合いをはかるために利用できるのではないかと思う。

 是非使っているSNSで友人・知人の紹介文を書いてみてほしい。意外と難しい作業だが、何かが見えてくると思う。

著者紹介:加藤恭子(かとう・きょうこ)

 IT誌の記者・編集者を経て、米国ナスダック上場IT企業の日本法人にてマーケティング・広報の責任者を歴任。外資系企業ならではの本社へのリポートの方法や、離れた地域にいる国籍の違う同僚とのコミュニケーションを通じて、効率よく実施する仕事のノウハウを高める。現在は、その経験を生かし、IT企業・組込み系システム企業のマーケティング・PR(広報)のコンサルティングを行うビーコミの代表取締役として活動。日本PR協会認定PRプランナー。

 日経BP社、翔泳社、アイティメディア、ダイヤモンド社、アスキーなどで連載や記事も寄稿。インターネットを活用したコミュニケーションも研究しており、複数の学会などでブログコミュニケーションやネットPRに関する発表をしているほか、「CGMマーケティング」(伊地知晋一著、ソフトバンククリエイティブ刊)の編集協力も務めた。青山学院大学国際政治経済学研究科修士課程修了。現在は某大学院の博士課程に在籍し、引き続きコミュニケーションを勉強中。


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