いつもより、ちょっと長めのジョギングに挑戦しようかと検討中の方、手ぶらで夏の炎天下を走るのはちょっと心配という方。専用リュックサックを使って、安心・安全にジョギングを楽しんでみませんか?
前回、遠征ジョギングをしたときの失敗として、「タウンユースのバックパックで走ってしまったこと」とお伝えしました。走行用に作られていない構造のため、上下に激しく揺さぶられるわ、荷物は背中で暴れるわ、さんざんな目にあってしまいました。
それに懲りて、スポーツ用品店でジョギング専用リュックサック(リュック)なるものを初めて購入しました。今回は、これを背負ってテストランしてみようと思います。
今回、テスト用に詰めたのは以下です。遠征ジョギングに最低限必要になると思われるアイテムです。
見た目以上に荷物が入ります。上記のモノを詰めてもまだまだ余裕があります。着替えシャツ1枚、おにぎり、携帯音楽プレーヤーくらいならまだいけそうです。伸縮性がある生地のおかげで、各アイテムがリュックの内部でしっかりと固定され、揺らしても荷物が動きません。これなら安心して走れそうです。
ということで、テストとして5キロほど走ってみました。以下、そのレビューです。
胸と腰のバックルで固定されており、揺れが少なく、非常に走りやすいです。リュックの薄さもいいですね。これは背負うと形容するより、背中にくっついていると表現するほうがいいかもしれません。リュックと背中のS字カーブがスキマなくフィットするので、まるで荷物が背中と一体化したようで、重さもほとんど感じません。
揺れが少ないと、肩と背中にかかる負担も最小限で済みます。ただ、走っている間に若干ストラップが緩んできたので、キツ目に締めなおしました(その後は緩むことなく走り切れました)。「ちょっとキツイかな」と感じるくらいが、走るときにはちょうどよい案配です。
リュックと背中が密着してくれるのはいいことですが、その代償として汗で蒸れたり、シャツが汗で背中にくっついて不快な思いをするのでは、と懸念していました。しかし、それも問題ありません。背中に面する部分がメッシュ素材であるのと、空気が流れるようミゾが設けられていることで、ベンチレーション(風通し)機能を果たしてくれます。
適度に空気が抜けてくれるので、背中も汗ばむことなく、終始気持ちよく走れました。いくらフィット感がよく、背中への負担が少なくても、ベタつくようでは長距離を走りたいとは思えなくなります。購入時には気づきませんでしたが、これから買う方は背面部分もチェックしてください。
とはいえ、いいことばかりではありませんでした。走っている途中でリュックが微妙に傾いてきたからです。リュックが後ろから見て右側に傾いたせいで、左側のストラップが首に当たって気になってしまいました。
理由は単純で、荷物の重心バランスが左右均等ではなかったからです。原因となった荷物はペットボトルでした。一番かさばって、重量もあるペットボトルを、リュックの真ん中に「タテ」に入れたのが間違いでした。走り始めればすぐに倒れてしまうのは目に見えています。重い水が右側に倒れたことで、リュック全体も右に傾いてしまったのです。
これはペットボトルをヨコに寝かせてしまうことで解決します。重さが左右均等になりますし、低重心になるので安定感も出ます。
これで再度走ったところ、傾きの問題は解消されました。水分補給時に、いちいちリュックの下から引っ張り出さねばなりませんが、これは仕方ないでしょう。
この専用リュック、長距離でなくても使えます。夏場は水分補給をこまめに取りたいですし、そんなとき手ぶらだとどうしても不安です。リュックにペットボトルとタオルを入れておくだけで、道中の心配がなくなります。そして、心置きなく走ることに集中できるでしょう。
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