ここまで“進化”――中古オフィス商品でコストダウンコストカットを考える(1/2 ページ)

中古品は粗悪品が多い、型が古い、希望に合うものがない――と思ってませんか? ところが、この世界も競争が激しく、常に進化しています。当然ながら新品より安いので、うまく活用すれば大幅なコスト削減になるのです!

» 2009年06月29日 16時00分 公開
[SOS総務,Business Media 誠]
SOS総務

 現在、市場には中古オフィス商品が大量に出回っています。当然ながら新品より安いので、うまく活用すれば大幅なコスト削減になります。

 中古品は粗悪品が多い、型が古い、希望に合うものがないだろうと、固定観念を持っている人も少なくありませんが、この世界も競争が激しく、常に進化しているので、昔の品ぞろえとはまるで違います。チェックしない手はありません。

OA機器

 人気が高いのはコピー機や複合機。以前、中古品はモノクロしかなかったものの、現在ではカラーも十分流通しています。メンテナンス付きも多く、安心して使えるケースが増えています。

 中古OA機器は価格も大きな魅力です。定価の80〜90%引き、中にはそれ以上というものも珍しくありません。個人事業主や中小企業、起業して間もない企業など、特にリース契約を組みにくいユーザーに幅広く普及し始めているようです。

 今は、最新式モデルが中古品として流通するケースが増えています。これも最近の特徴といえるでしょう。

通信機器

 近年、中古ビジネスフォンの流通量が増えており、価格の目安は定価の80〜90%引きになっています。中小企業での中古利用だけでなく、コールセンターや宿泊施設、医療施設など、大量に電話機を必要とする大企業でも、中古のPBX(構内交換機)を導入して数千万円から数百万円と大幅なコストダウンを実現する例が出てきました。

 通信機器も、現行商品が豊富で、アフターサービスが充実している取扱店が増えています。

什器類

 デスク、机、キャビネットなど品ぞろえは充実し、数年前からは、ニーズに対応してフリーアドレスデスクやプライベートロッカーも流通し始めています。また、間仕切りは、以前ローパーティションが主流でしたが、今はハイパーティションも多くなりました。これらのツールは、施工が必要なのがネックでした。しかし近ごろは、施工まで行うリユース業者が増えているので、利用しやすくなっています。

 リユース市場は、日々進化しています。新製品やデザイン性の高いものも増え、海外の人気ブランドの応接セットなど、掘り出し物もあります。

 さらにコストダウンを考えるなら、中古品にひと手間加える方法もあります。書庫やキャビネットなどは、塗装し直すだけで、イメージアップします。ハイパーティションにシートを貼って利用するケースでは、通常新品のパーティションにシートを貼っていますのでコストがかさみますが、中古品の塗装やシート貼りを行う業者を起用すると、安いコストで見た目は新品と同じ仕上がりが手に入ります。

中古品のメリット

  • OA機器や通信機器は、定価の80〜90%引きで手に入るものが多い。
  • 価格が低い上に、メンテナンスなどのサービスも充実しているリユース業者が増えている。
  • 新製品、現行品も含まれている。
  • 人気ブランド品も手ごろな価格で流通。
  • ひと手間加えれば、コスト以上の価値がある。

 フリーアドレス用のデスクは近年の人気商品の1つ。施工まで手掛けるリユース会社が増えたのも、流通が増えた大きな理由です。


       1|2 次のページへ

注目のテーマ