型にとらわれず、自ら動くアラフォー起業家の“継続拡大”人脈術

人とのつながりは、人に紹介されないとできないわけではない。自分から積極的に連絡を取る場合にもいろいろなやり方があるが、今回は私が体験した例を紹介しよう。

» 2009年06月10日 11時45分 公開
[加藤恭子,Business Media 誠]

 人とのつながりは、人に紹介されないとできないわけではない。もちろん、自分から連絡を取るという方法がある。その場合、決まった形があるわけではないので、受け手に失礼にならないようにすることと、反応がなければ深追いはせずに、すぐに引くことくらいである。

 以下、私が体験した例である。

 社会人向けの月刊誌。大学院受験情報が掲載されていたので純粋に読者として購入。そこに「合格したらファクスください」というファクスシートがついていた。合格後ファクスをしたところ編集部に呼ばれ、原稿を依頼されるようになった。その編集者さんからほかの編集者さんを紹介され、いつの間にか特集記事まで執筆させてもらった。その後転職や異動などがあったものの、数年たった今でも、3人お会いした編集者のうち2人とはいまだに連絡を取り合っている。

 あることにまつわる本を書きたいと思い、出版社のinfoのメールアドレスに連絡。なんとそのメールを読んだのは、偶然にもその出版社に勤めていた元同僚だった。すぐにその同僚が手がける本の編集協力をさせてもらえることになった。そこから著名な筆者とも接点ができた。

 ブログに、連絡を取りたいと思ったAさんのことを応援していると書いてみた。すると、友人からAさんに連絡先を教えていい? とメールが。なんでも、友人はAさんと一緒に働いたことがあり、Aさんから「この加藤さんという人の連絡先を知ってる? 会ってみたいのだけど」と言われたとのこと。そうしてAさんと接点ができ、お仕事をご一緒したりもしている。

 また、私の例ではなく積極的に誰とでもコミュニケーションをしている友人Bの例だが、この人の人脈の増やし方がすごい。飛行機で隣の席、居酒屋で隣の席、いきつけのお店のマスター……と、どんどん周りの人を良い意味で巻き込んでいく。とはいえ、むやみやたらに人脈にしているわけではない。

 この友人Bの例は誰にでも真似できるものではないが、ただ家の中で待っているだけでなく、自分から何かを送ったり、話しかけたりという行動も非常に有効だと思う。

著者紹介:加藤恭子(かとう・きょうこ)

 IT誌の記者・編集者を経て、米国ナスダック上場IT企業の日本法人にてマーケティング・広報の責任者を歴任。外資系企業ならではの本社へのリポートの方法や、離れた地域にいる国籍の違う同僚とのコミュニケーションを通じて、効率よく実施する仕事のノウハウを高める。現在は、その経験を生かし、IT企業・組込み系システム企業のマーケティング・PR(広報)のコンサルティングを行うビーコミの代表取締役として活動。日本PR協会認定PRプランナー。

 日経BP社、翔泳社、アイティメディア、ダイヤモンド社、アスキーなどで連載や記事も寄稿。インターネットを活用したコミュニケーションも研究しており、複数の学会などでブログコミュニケーションやネットPRに関する発表をしているほか、「CGMマーケティング」(伊地知晋一著、ソフトバンククリエイティブ刊)の編集協力も務めた。青山学院大学国際政治経済学研究科修士課程修了。現在は某大学院の博士課程に在籍し、引き続きコミュニケーションを勉強中。


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