知人のトライアスロンランナーに教わった「外出先から自宅に走って帰るジョギング方法」、名付けて“遠征ジョギング”。今回は実際に走ってみた感想や必須の持ちものについて解説します。
前回、知人のトライアスロンランナーに教わった「外出先から自宅に走って帰るジョギング方法(名付けて遠征ジョギング)」を紹介しました。そこで先日、休日を利用して実際に走ってみました。この方法で本当に長い距離を走れるのか、予想外のトラブルが起きないのか、検証してリポートします。
地元でJリーグを観戦したので、その機会を利用し、スタジアムを出発点としました。スタジアムと自宅の距離をキョリ測で測ったところ、約11キロ。いつもは5キロしか走らないので、2倍強の長さになります。その日は午前中に2時間フットサルをし、その後友人と電車でスタジアムまで移動。さらに浦和美園駅から1キロほど歩いて到着です。
試合直後のスタジアムはすごい人込みなので、再び浦和美園駅まで歩いて移動。荷物はタウンユースのバックパックに詰め、背負って走ります。走行のジャマにならないか、ちょっと不安です。
意気揚々と走り始めましたが、バックパックで来たことをいきなり後悔。上下にゆさゆさ大きく揺れて、走りにくいことこの上ありません。やっぱりタウンユースとジョギング用は違うんですね。胸にバックルはあるのですが、上下運動を抑える効果はゼロ。いまさら引き返せないので、そのまま続行です。
バックパックの揺れのせいで、肩が痛くなってきました。荷物が背中で暴れるため、思うようにスピードを出せません。いつもより遅めの時速8キロ(体感で)にペースダウンします。足に疲れはなく、快調です。4キロほど走ったでしょうか。
5〜6キロ走った感覚です。午前中の運動のせいか、疲れのピークが来ました。おとなしく信号待ちで身体を休めます。
外環自動車道を通過しました。疲れのピークは去ったかわりに、今度はノドが渇いてきたので自販機で水分補給。バックパックの上下運動には慣れましたが、やはり肩がズキズキ痛みます。体感的に9キロは走ったかなという感じです。
自宅に到着。さすがに11キロは疲れました。肩の痛みが疲れに追い討ちをかけます。荷物なしであれば、たぶん60分で走れていたと思います。2度とバックパックで走ることはすまいと心に誓いました。
学生時代の部活以来のロングランだったので、始める前は不安もあったのですが、意外と苦もなく走れました。以下、検証結果です。
バックパックは専用の物を使いましょう……これに尽きます(苦笑)。
次に、走り終わって気が付いた「携行すべき持ち物」を挙げておきます。
これからの暑い季節、この3つは必ず用意しておくべきでしょう。熱中症で道ばたで倒れでもしたら、助けてくれる人もいなくて非常に危険です。水分は自販機で買う手もありますが、田舎道やバイパス沿いでは設置されていないことも多いです。
携帯電話があるからと、腕時計を持たずに出かけましたが、時間経過を知るためにいちいちバックパックを背中から降ろして取り出さすハメになりました(途中からめんどうになり、携帯電話を握りしめながら走りました)。
今回は天候に恵まれましたが、途中で雨に遭遇する可能性もあります。そんなとき、携帯電話や貴重品をぬらさないためにビニール袋が1枚あると助かります。
そんなわけで試してみた、今回の遠征ジョギング。「やってよかった、楽しかった」が正直な感想です。検証前は、2度目はないかな……と怖気ついていましたが、今は「もっと長い距離にチャレンジしたい」意欲がわいてきたほどです。まずはジョギング用リュックを買うことに決めました。
みなさんも、週末のお出かけを利用して、遠征ジョギングをお試しになってはいかがですか?
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