課題は「経費削減」、やっぱり「事務用品購入」が最多コストカットを考える

6月の総務特集は経費削減がテーマ。企業の総務担当者はどのような経費削減対策を行っているのか。

» 2009年06月01日 20時30分 公開
[鷹木創,Business Media 誠]
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 6月の総務特集は経費削減、コストカットがテーマ。不況の折、企業の無駄なコストの削減がいつもにも増して叫ばれている。とはいえ、その方法は事務用品の購入から業務のアウトソーシング、オフィスのレイアウトまでさまざまだ。効果的なコストカットとは何かを考えたい。

 今回は、『月刊総務』(ナナ・コーポレート・コミュニケーション刊)が12月に行なった企業の総務担当者465人が対象の調査に注目したい。

 調査によると78.1%の担当者が「経費削減」を「全社的な課題として取り組んでいる」と回答した。「オフィス改善」「福利厚生の見直し」「コンプライアンス」なども挙がったがいずれも40%台にとどまり、多くの総務担当者が経費削減に取り組んでいることが分かった。


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 経費削減対策は、「事務用品の一括購入」(48.8%)が最多。月刊総務によると「2003年、2006年の調査でも最多の回答」とのこと。これに次ぐのは「水道・光熱費の節約徹底」(41.5%)で、こちらも2003年が2位、2006年が3位と上位にランクインしている。

 3位に浮上したのは前回6位以下の「コピー・FAXのカード管理」。エコ重視の風潮もあり、印刷用紙の削減に取り組む会社も多そうだ。なお、これらはいずれも3000人以上の企業で実施率がもっとも高くなっており、企業規模が大きいほど経費削減効果も大きいということを反映していると考えられる。

 一方、順位が下がる傾向にあるのが、「通信会社の見直し」だ。月刊総務では「通信会社のコストダウン競争が落ち着いたことがうかがえる」としている。

 従業員の規模別にでは、49人以下と3000人以上の企業で「事務用品の一括購入」が多かった。50〜499人と500〜2999人の企業で「水道・光熱費の節約徹底」がトップに挙げられている。3000人以上の企業ではこのほか「コピー・FAXのカード管理」「在庫管理の徹底」が規模の小さい企業に比べて多い回答になっている。


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