デジタルペンにも色々あるけど――ぺんてるの「airpen」はどこがすごいのか仕事耕具(1/2 ページ)

ノート+ペンのスタイルで、書いた内容をデジタルデータとしても保存できるデジタルペン。オールインワンタイプの代表格とも言えるぺんてるの「airpen ストレージノート2.0」を実際に使ってみた感想をお伝えする。

» 2009年05月15日 18時54分 公開
[坪山博貴,Business Media 誠]
「airpenストレージノート」1式。PC接続用のUSBケーブルは持ち歩きにはちょっとかさばりそうだが、市販の巻き取り式USB miniケーブルも問題なく利用できた
パッケージには縦開きのA5ノートが付属するが、市販のノートでももちろん構わない

 ノートPCやフルキー付きPDAなどを普段から携帯している人は、ちょっとしたメモや打ち合わせの記録などを慣れたキーボード入力ですべてデジタルデータ化している人も珍しくないだろう。「ポメラ」のように、キーボードを使ったデジタルメモに特化した製品も登場しているくらいだ。

 もっともノートPCやデジタルガジェットは、時と場合によっては利用が難しかったりためらったりする場合もある。立ったままでメモを取るにはキーボード操作が難しい場合もあるし、1対1での打ち合わせなどではデジタルガジェットの利用が嫌われる場合もある。打ち合わせ相手がキーボード入力に必死になっていては気分を害する、なんてことは想像にたやすい。ノートにメモをとってスキャナで取り込むといった昔ながらの方法もあるが、こちらは機動性に欠けるという課題も残る。

 そこで活用したいのがデジタルペンだ。ノート+ペンのスタイルで筆記と同時にデジタルデータとしても保存され、PCにも簡単に取り込んで保存、活用できる。最近は低価格化も進んで製品の選択肢も増えてきた。ペンからノートパッドまでそろって手軽に使い始めることができるオールインワンタイプもあるし、携帯性重視の超コンパクトタイプもある。


カバーを下敷きに――場所を問わず使うならノートパッドタイプ

 オールインワンタイプの代表格といえるのがぺんてるの「airpen ストレージノート2.0」だ。ノートパッド部となるセミハードカバーにメモリーユニットを一体化し、縦開き型A5ノートを装着して利用が可能だ。レシーバーとペンだけのコンパクトタイプと比較すると一見かさばるように感じるかもしれないが、カバーがそのまま下敷きのようになってくれるので、机上でなくても片手で抱えて片手で筆記といった使い方もできる点が大きなポイント。場所を問わずにメモ書きに使うには実は一番向いている製品とも言える。

 使い勝手も極めてシンプル。カバーを開いたらメモリーユニットの電源を入れ、ページ送りの操作を行って専用ペンでノートに書き込みを行っていくだけ。ページ送りを行わなければ前回の続きとして書き込む事もできる。専用ペンは電源のオン/オフもいらないし、メモリーユニットも一定時間書き込みがないと自動で電源オフになるので、使い始めにメモリーユニットの電源をオンにする事だけ忘れなければよく、後は感覚的には紙のメモと同じ。1ページ分き書込みが終わったら、ノートをページをめくると同時にメモリーユニットのボタンをペン先で押してページ送りを行えばよい。紙のノートだけに書き込む場合より、ちょっと一手間掛かるといったところだ。


このようにカバーを背面まで回しこんでしまうと、狭い机上で使ったり片手で抱え込む事も簡単にできる。上部手前に電源、中央にインジケータ、下部に5つのボタンを備え、一番手前がページ送り。分かりやすいようにアイコンが配置されている

(左)メモリーユニットは取り外しも可能。クリップになっているのでA5縦〜A4縦までのノートや用紙を挟み込んで使用もできる。(右)専用ペンと市販のボールペンの比較。専用ペンはちょっと太めな程度で携帯性にも特に難はない

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