「曜日ベース」で立てたスケジュールがうまくいかない理由“もう挫折しない”健康管理

あなたは、運動のスケジュールを立てるときに「よし、週3回走ろう。じゃあ月/水/金で」と深く考えずに決めてしまっていませんか。曜日ベースで立てたスケジュールは、実は破たんしやすいのです。

» 2009年05月13日 10時47分 公開
[シックス・アパート 中山順司,Business Media 誠]

 「エクササイズをがんばるぞ」という意欲が強いほど、人は長期のスケジュールをガッチリ組みたくなるものです。気合いを入れるのは素晴らしいことですが、気負いすぎると長続きしません。今回は、無理なくバランスよくエクササイズを続けられるスケジューリングのコツをご紹介します。

「とりあえず、月/水/金」としていませんか?

 いちばん多いのは、「週3回走ろう。じゃあ月/水/金で」と深く考えずに決め、曜日とエクササイズ日をひもづけるパターン。

 週3は回数としては十分なのですが、エクササイズの日に断れない予定や残業が入ると破たんしてしまいます。予定日に固執すると「月曜にできなかったから、じゃあ水曜に」とシフトすることになりますが、月曜、火曜と2日連続でなにもしないことになります。しかも、1回シフトしたがために、週3回の予定がとたんに週2回に減ってしまいます。


スケジュール変更は想定しておく

 そうならないためには、「曜日で固定しない」でおくことです。スケジュールは他人の都合にも左右されるものですので、変更は起きるものと想定して、あらかじめ柔軟さを持たせておくのです。

 仕事やプライベートの予定が「主」、エクササイズはあくまで「従」と位置づけ、刻々と変化する主のスケジュールに合わせて、「従」の枠を微調整するのがコツです。

曜日も平日/週末も意識しない

 エクササイズ日を変更せざるをえない場合、次の予定日(ここでは月曜がダメなら水曜)にシフトするのではなく、翌日の火曜にするのです。つまり、シフトが発生したと同時に、その後のスケジュール全体を1日平行して押し出してしまうのです。

  • 月/水/金で曜日を固定した場合(通常時)
曜日
運動
→通常なら週3回運動できる

  • 月/水/金で曜日を固定した場合(予定変更時)
曜日
運動 ×
→月曜に別の予定などが入ってしまうと、週2回しか運動できない

  • 曜日で固定しない場合
曜日
運動 ×
→月曜に運動できなくても、週末のバッファを使って週3回運動できる

 週末にバッファを持たせておくことで、無理のないスケジューリングが可能になります。そのためには、そもそも平日とか週末という概念を持たないで、「7日間でぜったい3回やる」と意識することです。

予定はケータイでリマインドしてもらう

 ただ、基本スケジュールである月/水/金が、月/木/土や、月/水/日と不規則な変更を繰り返していると、

 「あれ? 今日って走る日だったっけ」

 と記憶が飛ぶことがあります。そこで、「エクササイズが終わった当日に次の予定を決めておく」と、いちいち思い出す手間が省けます。画像は、携帯電話カレンダーを使った私のリマインド方法です。

 これは4月18日(土)の予定です。★マークがエクササイズを意味します。木、金と連続でトレーニングできなかったので、通常はやらない土曜の夕方にシフトさせました。ジムへの移動など準備を考慮し、実際に始める17時よりも30分前にアラームをかけてあります。


4日以上先の予定は決めない

 その日のエクササイズが終了したら、その日の予定をコピーして、2日後の次回やりたい日に入れます。日付と時間を変えて、移動させればよいだけです。1つの予定を終えたら、2日先へポイッと投げて、それを拾いにいくイメージですね。ですので、私の携帯には常に次回までの予定しか入っていません。

 何カ月も先まで隔日でびっちり予定が入っていると、それだけで息が詰まりそうになりますよね。私が意識するのはあくまで次回かせいぜいその次の4日以内までです。それ以上の未来を気にしても、どうせ予定は変わるので、とりあえず空にしておき、ダメならシフトさせています。

 1つか2つしか予定が入ってないので、気持ち的にラクになれますし、なんだか実行できそうな気がしてきますよね?

  • 曜日で固定せず、週末にバッファを持たせて柔軟に
  • 立ててよい予定は4日先まで

 この2つを試してみるだけで、エクササイズの習慣化に一歩近づくと思いますよ。

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