自動タグ付けでファイルの“迷子”防止――リコーのquanpソフトに新版 

リコーは、オンラインストレージ「quanp」専用のクライアントソフト「quanp.on」の最新版であるバージョン2.1を公開した。サブフォルダごとまとめてアップロードできる機能を追加し、ファイルには格納したフォルダ名が自動でタグ付けされる。

» 2009年05月12日 13時30分 公開
[杉本吏,Business Media 誠]

 リコーは5月12日、オンラインストレージquanp」専用のクライアントソフト「quanp.on」の最新版であるバージョン2.1を公開した。無料で利用できる。対応OSはWindows XP/Vistaで、利用には.NET Framework 3.5が必要。

quanp.onはファイルの3Dビュー表示(左)に対応している。今回のバージョンアップでは、フルスクリーンでのスライドショー表示(右)も可能になった

 quanpは無料版で1Gバイト、有料版で100Gバイトまでのファイルをアップロードして共有できるオンラインストレージ。Webブラウザからも利用できるが、専用のクライアントソフト「quanp.on」を使えば、ドラッグ&ドロップでのアップロードやズーム機能を使ったファイルのプレビューなどが可能だ。

 今回のバージョン2.1では、フォルダ内のフォルダ(サブフォルダ)ごとまとめてアップロードできる機能を追加した。指定したフォルダ内のデータを一定期間ごとに自動アップロードする機能と組み合わせることで、重要データのバックアップをより手軽に行えるようになった。

 さらに特徴的なのは、フォルダ内に保存してアップロードされたファイルには、自動でそのフォルダ名のタグが付くこと。例えば、[My Documents]フォルダ内の[Business]フォルダ内の[企画書]フォルダに保存――というように“深い”階層に保存したファイルでも、「My Documents」「Business」「企画書」の3つのタグが自動で付くため、検索して簡単にファイルを見つけられるわけだ。

 バージョン2.1ではこのほかに、アップロード処理の最適化や画像のスライドショー機能も追加した。リコーでは、「プレビュー機能などインタフェースが充実したquanp.on、OSを選ばずアップロードできるquanp.netquanp dropなど、ユーザーの環境に応じてツールを使い分けられる」としている。

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