PCと一緒に使う電子辞書「SR-G10001」を“ベルクロハック”で持ち歩く樋口健夫の「笑うアイデア、動かす発想」(2/2 ページ)

» 2009年04月10日 23時00分 公開
[樋口健夫,Business Media 誠]
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PCに接続できる電子辞書「SR-G10001」もベルクロハック

 ところで海外に行く機会の多い筆者にとって、どこでも素早く調べられる電子辞書は必需品。机の上に電子辞書を1台置き、外国語書類の訳やビジネス文書の漢字チェックなどに使うほか、外出先で気になったり、知らなかったりする英単語を見つけると、ところ構わず電子辞書を引く。PCでは立ち上がりが遅すぎるのだ。新人たちにも、電子辞書は必ず持ち歩くことを勧めている。今も使っている電子辞書は、

  1. セイコーインスツルの「SR-S9000」(机の上にいつも常駐)
  2. セイコーインスツルの「SR-G7000M」(小型なのでショルダーバッグの中)
  3. シャープの「PW-C8000」(机の上に設置)

 の3つだ。この4月、セイコーインスツルがとある電子辞書を発売した。「SR-G10001」である。この電子辞書はPCと“一体化”できるのが特徴ものだ。

 先ほどの「PCは起動時間が遅いから電子辞書を使う」と矛盾しているようだが、実は筆者の場合、PCで原稿を書いている時にも電子辞書をよく使う。以前は、PCの右横に電子辞書を常駐させて、執筆中に電子辞書を引きながら、原稿を書いていた。もちろん、ネットの辞書を使うことも可能なのだが、筆者は今執筆中の原稿から遠く離れてしまって、書く気分やノリがつぶれてしまうのがいやなのだ。

 英和、和英の辞書がPCのキーボードで自在に使えることは学生時代からの夢だ。1つの単語を調べる時、収録した辞書全部を串刺しで単語の意味を表示する。訳の違いや例文を直ちに調べられるのである。これらの多数の辞書の中で、最適の訳を探すことができる。訳文や例文、百科事典などの内容を電子辞書から、PCに直接コピー&ペーストできるようになった。これには500字までの制限があるが、長い文章でも何回か繰り返せばよい。これも便利だ。

 例えば、Business Media 誠の「Media」を調べてみると、

ブリタニカ百科事典

 北西イラン地方の古代名。カスピ海南岸沿いのエルブールズ山脈、ウガイール砂漠、アルメニア、アッシリアに囲まれた地域。現イランのアゼルバイジャン州、クルディスターン州。大部分は標高約900〜1500メートルの山岳高原で肥沃な平原は少い。メディア人は記録の上では、マダ国の人々として、アッシリア王シャルマネゼル3世(在位前859〜824)の『黒のオベリスク』の記録に初めて登場する。前9世紀末から前8世紀中頃までウラルトゥ王国の支配下でアッシリアと戦ったが、サルゴン2世(在位前722〜705)の時代から前7世紀の中頃までアッシリアの支配下に入った。

ランダムハウス英和大辞典

  1. :mediumの複数形.
  2. :the media(通例複数扱い)マスメディア、(広告)媒体:ラジオ、テレビ、新聞、雑誌などのようなマスコミの媒体。cf. MASS MEDIA

新英和大辞典

  1. :解剖:(血管の)中膜。
  2. :昆虫:(昆虫の翅(はね)の)中脈。
  3. :音声

a:有声閉鎖音(voiced stop)/b/、/d/、/g/など

b:(フランス語の「second」の「c」のように)弱く発せられる子音.

 となっている。コンテンツによっては、英文の発音をPCで読み上げることも可能だ。SR-G10001をPCに常駐させ、調べる事柄があればSR-G10001のウィンドウを呼び出し、用事をすませればさっさと小さくする――これが最近の筆者のスタイルだ。

 通常の電子辞書より3万円ほど高い7万円という価格は、ちょっと高いと思う。だが、英語を扱うことが日常の仕事であるならば、現時点ではベストのツールとなり得るだろう。

 筆者は最近このSR-G10001を親亀子亀の方式で、HPの背中にマジックテープで貼り付けている。なお、現在、HPの背中に貼り付けているのは、

  1. バッファローの携帯HDD「HD-PF400U2-WH」
  2. セイコーインスツルの「SR-G10001」
  3. イー・モバイルの「D01HW」
  4. UQコミュニケーションズのUQ WiMAX端末「UDO1SS」
  5. エレコムのワイヤレスマウス

 の5つ。今のところこれ以上はコバンザメを増やさないつもりである。

これが筆者愛用の電子辞書たち

今回の教訓

 親亀の気持ちが知りたい今日この頃――。


著者紹介 樋口健夫(ひぐち・たけお)

 1946年京都生まれ。大阪外大英語卒、三井物産入社。ナイジェリア(ヨルバ族名誉酋長に就任)、サウジアラビア、ベトナム駐在を経て、ネパール王国・カトマンドゥ事務所長を務め、2004年8月に三井物産を定年退職。在職中にアイデアマラソン発想法を考案。現在ノート数338冊、発想数26万3000個。現在、アイデアマラソン研究所長、大阪工業大学、筑波大学、電気通信大学、三重大学にて非常勤講師を務める。企業人材研修、全国小学校にネット利用のアイデアマラソンを提案中。著書に「金のアイデアを生む方法」(成美堂文庫)、「マラソンシステム」(日経BP社)、「稼ぐ人になるアイデアマラソン仕事術」(日科技連出版社)など。アイデアマラソンは、英語、タイ語、中国語、ヒンディ語、韓国語にて出版。「感動する科学体験100〜世界の不思議を楽しもう〜」(技術評論社)も監修した。近著は「仕事ができる人のアイデアマラソン企画術」(ソニーマガジンズ)「アイデアマラソン・スターター・キットfor airpen」といったグッズにも結実している。アイデアマラソンの公式サイトはこちらアイデアマラソン研究所はこちら


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