Lunascapeは、トリプルエンジンブラウザ「Lunascape 5.0 rc3」を公開した。UMPCなどに適した表示モード「広画面表示」モードを搭載したほか、Webクリエイター向けのブックマークレット機能なども拡張した。
Lunascapeは3月3日、提供するWebブラウザのリリース候補(release candidate)第3版「Lunascape 5.0 rc3」を公開した。ウルトラモバイルPC(UMPC)などに適した表示モード「広画面表示」モードを搭載したほか、Webクリエイター向けのブックマークレット機能なども拡張した。
Lunascape 5.0は、HTMLの描画エンジンとして、Internet Explorerなどに搭載されている「Trident」、Firefoxなどに搭載されている「Gecko」、SafariやGoogle Chromeに搭載されている「WebKit」の3つを搭載しているWebブラウザ。
Lunascapeによれば、Tridentで表示することを想定したWebページ数が最も多く、GeckoはJavaScriptの処理が、WebKitは画像などの描画が高速だという。ユーザーはタブのコンテキストメニューやステータスバーから描画エンジンを切り替えられ、特定のページを毎回同じエンジンで開くような設定もできる。
今回のRC3では、ツールバーを隠し、マウスポインターをブラウザ上部に近づけると自動でツールバーを再表示する「広画面表示」モードを新たに搭載。ディスプレイの小さいUMPCなどでブラウザの表示領域を広く確保できる。
また、従来から標準搭載していたブックマークレット機能を拡張。Webクリエイター向けに「スタイルシートの表示」「altのない<image>をリストアップ」など、Webサイトのチェックに使えるブックマークレットを追加した。
このほか、一部キーボードショートカットの追加と割り当てなどの変更や、起動時にフィードバーにスキンが適用されない不具合、Geckoエンジン使用時に一部の文字が英語表記になる不具合、バージョンアップ時にWebKitエンジンがダウンロードされない不具合などを修正した。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.