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対称構造を意識して言葉の選択を考えよう (1/3)

前々回前回と2回続けて「概念分析」について書いてきたところですが、概念分析のポイントに1つに「対称構造」があります。今回は、この“構造”について解説しましょう。
2009年02月27日 10時45分 更新

 前々回前回と2回続けて「概念分析」について書いてきたところですが、概念分析というのは他人のやった結果を聞くのと自分でやるのでは大違いで、実際やってみないと現場で使えるスキルとしては身につきません。そこで、今年になってから私は概念分析を実際に体験してみる「勉強会」を何度か開催しています。この写真は、2月23日にアイティメディアの会議室でその第7回を開催したときのワンシーンです。

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 さて、その第7回・概念分析勉強会で扱った問題の1つに、以下のテーマに関する事例がありました。

  • 対称構造を明確に表現すること

 「対称構造」というのは例えば「右・左」「東・西」「大型・小型」のような「1つの座標軸の両極に位置するような関係」のことを言います。このような関係はどんな分野であっても頻繁に出てきます。これが分かっていると専門知識を学ぶときには非常にいい手がかりになるため、「教える」側は以下のような配慮をしなければなりません。

  1. 教える内容に「対称構造」があるならば、教育テキスト作成段階でそれを発見しておくこと(そのために「概念分析」が必要)
  2. 実際に生徒に対して教える時には、「対称構造」が明確に伝わるような表現方法をとること

 もちろん、「表現方法」というのは生徒の前に立ってから考えても遅いので、実際には準備段階の「概念分析」の時にイメージしておく必要があります。

 例えば、以下の図1ではどのパターンが「対称構造」を表現するのに適していると思いますか?

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 もちろん答えは(B)です。(A)だと箱の中の文字を読んで理解するまで対称性が分かりませんが、(B)のように双方向の矢印が1本入っていると、「対称的な関係である」ことがパッと見ただけで印象づけられます。一方、矢印を引いている点では同じでも、(C)のように片方向の矢印を2本にすると「対称性」ではなく「双方向コミュニケーション」という印象を与えます。こういった簡単な図形の使い分けも「概念分析」をきっちりやっておかないとできません。

 ちなみに、図1ではどのパターンも「東側・西側」の順番に配置してありますが、本当はこれは逆にするほうが適切な場合が多いと考えられます。なぜなら、多くの場合地図は北を上にして作られるため、当然「左側に西、右側に東」という配置になるからです。つまり、東・西という方位概念は暗黙のうちに左右にも結びつけられているため、特に理由がない場合はその常識に合わせるべきなのです。逆に、もし「基本的に南側を向いて行うような作業について説明するための図」を書くなら(具体的にどんなものがあるかは思いつきませんが)、その状況に合わせて「左東・右西」とするべきでしょう。

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[開米瑞浩,ITmedia]

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