キヤノンが実売10万円を切るA3カラーレーザー、TEC値も低減仕事耕具

キヤノンのカラーレーザープリンタ「Satera」シリーズに、A3対応3機種とA4対応2機種が登場する。実売価格が10万円を切るA3機のほか、いずれも環境性能を向上させた。

» 2009年02月26日 16時05分 公開
[鷹木創,ITmedia]

 キヤノンは2月26日、同社のカラーレーザープリンタSatera(サテラ)」シリーズとして、A3対応の「LBP9600C」「LBP9500C」「LBP9100C」とA4対応の「LBP7200C」「LBP7200CN」を発表した。いずれも3月10日に発売し、価格はA3機が14万4900円から、A4機が9万4290円から。Windows 2000/Windows XP/Windows Vista、Windows Server 2003/Windows Server 2008で利用できる。

「LBP9600C」(左)と「LBP7200CN」(右)

10万円を切る実売価格、A3機でも

 カラー/モノクロともに毎分30枚(A4用紙)のLBP9600CとLBP9500Cでは、操作部に「ワイドLCDパネル」を採用。表示できる行数を従来の1行から5行に拡大して視認性を高めたほか、アニメーションで作業手順を表示して操作性を向上させたという。LBP9100Cの印刷速度はカラー/モノクロともに毎分20枚。こちらの操作部は従来通りとなっている。

 いずれもドラムとトナーを組み合わせた一体型のカートリッジや、カートリッジを本体に入れやすくした「クローズアシスト機構」を採用。カートリッジには「トナーシール自動巻き取り機構」を採用し、最初の利用時にトナーについたシールをはがす手間を省いた。また自動両面印刷機能も標準で備えている。

 価格はオプションで給紙枚数を最大2000枚まで増やせるLBP9600Cが26万400円、給紙枚数が最大900枚(オプション)までのLBP9500Cが20万7900円、これら2機種に比べると印刷が低速なLBP9100Cが14万4900円。なお、LBP9100については実売価格が10万円を切る見込みだという。

 インタフェースは、USB 2.0ポートと100BASE-TX/10BASE-Tに対応したイーサネットポートを標準搭載。大きさは545×591×361ミリ(幅×奥行き×高さ)、重さは約34キロ。

 A4対応のLBP7200CとLBP7200CNの印刷速度は、カラー/モノクロともに毎分20枚。いずれも自動両面印刷機能を備えた。インタフェースにはUSB 2.0ポートのほか、LBP7200CNには100BASE-TX/10BASE-Tに対応したイーサネットポートによるネットワーク機能も標準で搭載している。大きさは409×490×331ミリ。重さは約22キロ。

A3機で待機時消費電力1ワット、TEC値1.30キロワット時

 キヤノンでは今回の機種からエコと効率を両立させる「Eco×Speed」を提唱。「安くても使い勝手がよく、環境力と仕事力との間で高いバランスを実現した」という。

 「オンデマンド定着方式」や待機時に消費電力を抑える制御機能を採用し、待機時消費電力を低減。LBP9600C、LBP9500C、LBP9100Cでは1ワット。LBP7200CとLBP7200CNは、それぞれ4ワット、6.5ワットとなっている。TEC値はLBP9600CとLBP9500Cが1.30キロワット時、LBP9100Cが0.81キロワット時、LBP7200Cが1.44キロワット時、LBP7200CNが1.92キロワット時とそれぞれ「クラス最高の環境性能だ」(キヤノン)としている。

 なおTEC(Typical Electricity Consumption)値とは、プリンタなどのオフィス機器における「1週間の標準的な消費電力量」を示す。稼働状態とスリープ/電源オフ状態をウイークデーにあたる5日間繰り返し、休日2日分はスリープ/電源オフ状態のまま過ごして、その消費電力量を測定したものだ。単位はキロワット時。

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