iPhoneはただ冷たい道をすべってゆく――Biz.ID Weekly Top10

iPhoneを手に持っているときに足をすべらせた――そんなときにはどうすればいいか。この記事を最後まで読めば、その答えが分かるかもしれない(し、分からないかもしれない)。

» 2009年02月04日 20時28分 公開
[杉本吏,ITmedia]

 先週のアクセスランキング第1位は、「紙でもなくネットブックでもなくポメラ」の理由。重要なのは「ガンマンが銃を抜くようにポメラをさっと取り出せるようにしておくこと」のようだ。樋口先生は今日もポメラの早撃ち、ならぬ早打ちでアイデアマラソンしているのだろう。

 さて、現在東京ビッグサイトでは「第67回 東京インターナショナル・ギフト・ショー」が開催されている。会場で見かけた液晶保護フィルム「マジックフィルム」は、細かいキズなら“自己修復”してくれるという優れモノ。ただし、これはもちろん「フィルムに付いたキズ」が元通りになるだけであって、液晶パネル自体に付いたキズが直るわけではない。そう、例えばこんな液晶は……。

大変残念な感じになってしまったiPhone

 見ているだけで悲しい気分になってしまうiPhoneだが、これはBiz.ID編集部・T記者の私物である。雨降りだった先日、取材先からしょんぼりと帰ってきたT記者が事故の一部始終を説明してくれた。簡単にまとめてみると、どうやらこういうことのようだ。

  1. iPhoneを持って雨の中を歩いていたら、足がすべった
  2. 瞬間、「iPhoneだけは落とすまい!」と強く手に握りしめた
  3. しかし身体のバランスが崩れているので、反射で地面に向かって手を突き出してしまう
  4. 握りしめていたiPhoneを力強く地面に投げつけてしまい、
  5. iPhoneの液晶粉々
  6. \(^o^)/

 他人ごとながら、「大変遺憾である」とコメントせざるを得ない。T記者いわく「地面にメンコのように叩きつけてしまった」とのことで、タッチパネルにはクモの巣のようにヒビが入ってしまっている。「タッチには反応するので、操作上は問題はない」(T記者談)ところが、また悲しみを誘うではないか。

 これはきついですねえ……と話していたところ、同じくiPhoneユーザーであるS記者が話に加わった。「オレもiPhone持ってて足がすべったことあるけど、そんなときは握りしめちゃダメ。むしろ逆で、ふわっと空中に置いてくるようにするんだよ」。

 そんなことが本当に可能なのかどうか怪しいものだが、命名するならばさしずめ「レイアップ回避法」といったところか。S記者はさらに続ける。「地面が近づいていて、もうどうしようもないというときにはね、iPhoneを路面にすべらせるように投げるといいよ」。

 それはそれでタッチパネルがガリガリガリッとなりそうなものだが、実際のところどうなのかは分からない。こちらの技はボウリング回避法、いや、力強く投げるのではなく、やさしくすべらせるという点を鑑みるに、カーリング回避法の命名が妥当か。

 まだまだ寒さが厳しい季節が続く。北国の凍った路面などでは、iPhoneを持ちながら足をすべらせる人も出てくるだろう。そんなときは手に持ったiPhoneを、ツツツーと氷上にすべらせてみるのも1つの手かもしれない(くれぐれも、実行は自己責任で)。

 筆者としては、カーリング回避法を試みたiPhoneの行く先に、工事中のマンホールやら水たまりやらがないことを、ただひたすらに祈るばかりである。「そもそもiPhoneを手に持って移動するのはやめようぜ」という指摘はそれ、野暮ってもんじゃあないですかねえ――。

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