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『アイデアパーソン入門』インタビュー:

アイデアパーソンになるための6つのこと(前編) (2/2)

2008年12月27日 14時34分 更新
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アイデアは数

 もちろん、思い付きのアイデアをいきなり実現性のある企画に変えるのも難しい。加藤さんは言う、「アイデアは数だ」と。「お粗末でもいいからいくつもアイデアを出す」ことが重要なのである。

 広告会社に勤務する加藤さんも入社以来、「アイデアを出せ」と言われる機会が多かった。1つのテーマに対して、加藤さんだけでも複数案のアイデアを出すのが前提。当然、ほかのスタッフも複数案用意していて、「(自分の案が)全然採用されないんです」と笑う。

 採用されるためにトレーニングもした。「本当にどうしようもないのも含めて、あるテーマに対するアイデアを必ず30〜40個は書き出す」ようにしている。「多少慣れてきたら、あまりにお粗末なアイデアは捨てて、20ぐらいに絞る。それでもほとんどは面白くないんですけどね。30〜40出して、面白いのは1つか2つぐらいでしょ、きっと」

 逆に言うと、30〜40個ぐらい出さないと面白いアイデアは1つも出ないのである。「だけど、普通の人は面白いものだけを会議に持ってくるべきだと誤解をしている」という。

ブレストを成功させる2つのポイント

 複数人でブレインストーミングを行うときも同様なのだが、初心者にブレストは“上級技”だという。

 「(ブレストは)慣れていないと難しい」という理由は2つ。1つは「発言と発言者を混同してしまうからです」。例えば、普段面白い人がブレストの時につまらないアイデアを言ったとする。そのアイデアに対して「それつまらないね」と反応してしまうと、アイデアを言った人も反応を返した人も「なんだ俺らつまらないじゃないか」と人格と発言を混同して、ブレストそのものの発言が減っていくのだ。

 2つ目は特にブレスト初心者にありがちなのだが、「話し合ってしまうこと」である。「僕の考えていたのは〜」などとブレストを説明の時間にしてしまうと、「ほかの人は黙らなくちゃいけないし、そのブレストに出されるアイデアの総数が減ってしまう。すると結果的にアイデアの選択肢の数が減ってしまうことになるわけですよ」

 こうした展開を防ぐには、事前の宿題が効果的だ。参加者に、アイデアを書いた書類を持ち寄るようお願いするわけである。ブレストの頭に宿題を見せ合う時間があって、持ってきたものをみんなでザッと見る。全員がすべての選択肢を見た状態で始めれば、捨てるアイデアは捨てられるし、広げられるものは広げられるようになるという。

 「みんなが集まった貴重な時間の中で、いかに数多くの選択肢を処理するかということを考えたら、いきなり話し合うブレインストーミングは上級技。うまくいかないことが多いと思う」

 ただ、ブレインストーミング自体を否定するわけではない。特に複数人でアイデア出しを行うのは効果的だ。

 1人だとせいぜい30〜40個のアイデアからしか選べない。2人、3人と増えればアイデアの数も倍々で増えていく。「結局、いいアイデアが生まれる可能性を追求すると、1人きりだと可能性がえらく狭くなってしまう。もったいないです。1人きりで決めなきゃいけない場合は別ですが、たいがいの仕事は複数人でやるので、お互いがアイデアを持ち寄るプロセスをワークフローに組み込むとそれだけでオトクなのではないかと思います」

後編に続く

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[鷹木創,ITmedia]

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