複合機でWii Fit!? リコーのプログラミングコンテスト仕事耕具

複合機にバランスWiiボードを接続して――。ドキュメントを印刷したり、スキャンしたりできる複合機だが、“Wii Fit”もできるようになるかもしれない。そんな可能性を「RICOH & Sun Java Platform Programming Contest 2008」のグランプリに見た。

» 2008年12月15日 19時52分 公開
[鷹木創,ITmedia]

 複合機にバランスWiiボードを接続してオフィスで健康管理――。ドキュメントを印刷したり、スキャンしたりできる複合機(MFP)だが、そんなこともできるようになるかもしれない。12月12日、MFPで稼働するビジネスアプリケーションの開発技術を競う「RICOH & Sun Java Platform Programming Contest 2008」のグランプリが決まった。

北海道情報大学大学院の棚橋二朗研究室による「健康管理支援システム」

 グランプリに輝いたのは、北海道情報大学大学院の棚橋二朗研究室(経営情報学研究科経営情報学専攻)による「健康管理支援システム」。任天堂の「バランスWiiボード」を複合機に無線で接続し、バランスWiiボードに乗って計測した体重を複合機のパネルに表示したり、一定期間計測したグラフなどをプリントアウトできるようになっている。


コンテストの審査委員長を務めた筑波大学の北川博之教授(左)からグランプリの盾を受け取る、北海道情報大学大学院の棚橋二朗研究室のメンバー

 また、複合機に蓄積した健康情報を基にしたコメント付きリポートを出力したり、メールによる通知機能なども備えた。本来、ドキュメントデータの印刷やスキャンを目的とした複合機で、体重測定や健康管理などWii Fit顔負けの機能ができるというわけだ。

 リコーでは、「審査では、発想のユニーク性をはじめ、画面遷移などの設計や実装面、技術文書の正確性、プレゼンテーションなど、すべての面で優秀であることを評価した」としている。

 このほか、準グランプリには「QRコードを活用したドキュメント処理システム」(電気通信大学電気通信学部システム工学科)、リコー賞には「コピーのCO2削減量可視化システム」(津田塾大学学芸学部情報科学科)、「名刺データ管理システム」(北海道情報大学経営情報学部システム情報学科)を選出した。

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