成功前から「私はビッグ」で行動セルフイメージで人生を変える(1/2 ページ)

「転職したい」「独立したい」「離婚したい」など、目標は見えているのに行動に踏み出せないことはありませんか? あなたのセルフイメージや価値観などがブレーキになっているのかもしれません。アクセルに変えるには?

» 2008年12月08日 16時00分 公開
[平本あきお(構成:房野麻子),ITmedia]

 やりたいことや目標は決まっているのに、なぜかうまくいかない、ということがないでしょうか。もしかして、信念やセルフイメージ、価値観がやりたいことや目標と矛盾していて、行動にブレーキをかけているのかもしれません。

「目標」が「セルフイメージ/信念/価値観」に調和すれば人生は加速する

 人間は、心理学的に考えると「セルフイメージ」「信念」「価値観」の3つで形成されていると考えられます。やりたいことや目標がなかなか実現しない人、もしくは、「やりたいことや目標自体が見つからない」と言う人がいますが、この3要素がブレーキとなっているかもしれません。

 逆に、この3つが調和しているとアクセルになります。つまり、人間はセルフイメージ、信念、価値観で形成されていて、それ次第でやりたいことや目標がかなったり、見つかったりするといえるのです。

 メンタルのレベルには、「ゼロからプラス」「プラスからmore」そして「マイナスからゼロ」という大きく3つの段階があります。

メンタルレベル

 「ゼロからプラス」は、やりたいことや好きなことが見つかる段階です。

 なんとなくやりたいではなくて、「これをやりたい」とはっきりしている段階です。これは大きなテーマに限らなくて、「このプロジェクトをこんなふうにやりたい」でもいいですし、「早起きしてジョギングしたい」「掃除を毎日したい」「ダイエットしたい」「家族といい関係を持ちたい」「独立したい」「お金持ちになってゆったり暮らしたい」なんかでもいい。何か没頭できること、打ち込めることが見つかった段階で、とても充実しています。

 「プラスからmore」になると、やりたいことが実現する段階です。

 朝起きて掃除する程度ならできるかもしれない。けれど中には、早起きはいいことだし起きたいと思っているのに、そこまでは早く起きられないという人もいます。「プラスからmore」の段階は、「じゃあ、どうするの?」という段階で、つまり「How to」です。

 やりたいことや目標がすぐできるものもあれば、できないものもあります。できないものには「How to」が必要です。世の中のノウハウ本は、よくも悪くもこのHow to段階のための本なのです。

 ただ、そもそもやりたいことが、実は本当にしたいことでなかったら、うまくいきません。逆に、本当にしたいことなら、このHow toが生きてきます。オリンピック選手が金メダルを取るというのはHow toに近いです。本当にやりたいことが自分で分かっている上でいかにして勝つか、という段階ですね。

 一方、以前「気弱な自分をプラスに変える」で取り上げた石井慧選手のように、柔道をやろうか格闘家になろうか、と進路を考えているのは「ゼロからプラス」の段階。進路を決めて向かった先でパフォーマンスを上げるのは「プラスからmore」の段階です。

 会社員の場合だったら、転職する、独立する、投資を始める、結婚する、離婚する、離婚後のことを考えると、離婚した方がいい/しない方がいい、と考えているのは「ゼロからプラス」の段階です。

 そして、離婚してしまった後にどう暮らすかは「プラスからmore」の段階です。例えばスーパーで働くか、いっそ期間限定で水商売をやるか、子供は託児所に預けなくちゃいけないけれど、こんなふうに生活していきたい、と考えるのは「プラスからmore」、つまり「How to」の段階です。

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