変換したPDFをWordで修正――アンテナハウスの「PDFスイート2」

アンテナハウスは、PDFの作成や編集が可能な「アンテナハウスPDFスイート2」を12月下旬に発売する。OfficeファイルなどからPDFへの変換機能では、変換したPDFをWordなどで開いて修正できる機能も備えた。

» 2008年11月27日 12時05分 公開
[鷹木創,ITmedia]
PDFスイート2のスイート・ツール。Officeファイルなどをドラッグ&ドロップするとPDFに変換できる

 アンテナハウスは、PDFの作成や編集が可能な「アンテナハウスPDFスイート2」を12月下旬に発売する。価格は2万4990円。Windows Vista/XP/2000で利用できる。

 「PDFスイート」シリーズはアンテナハウスのPDF関連製品をまとめた製品。今回発表したPDFスイート2では、「リッチテキストPDF5プロフェッショナル」「書けまっせ!!PDF3プロフェッショナル」といったPDF作成ソフトに加え、PDFへの変換、ページ編集、追記といった一連の作業をスムーズに行える「スイート・ツール」を搭載した。

 このスイート・ツールは、PDFに「しおり」や「目次」を追加できるアンテナソフトの「アウトライナー」を元に開発したもの。ページの削除、追加、回転、縮小のほか、Office文書をPDFに、PDFをOffice文書に自動変換したり、PDFファイル内のページ構成などを変更したりできる。また、白紙ページの挿入や、ページ番号の追加、特定領域の塗りつぶし、透かしの追加なども可能だ。

アンテナハウスの井上氏

 PDFへの変換機能では、変換したPDFをWordなどで開いて修正できる機能も備えた。また、履歴管理も可能で、PDFの保存や削除したタイミングで自動的に履歴を保存し、以前の状態に戻せるようになっている。保存できる履歴数は10まで。自動保存のタイミングは保存時や削除時などあらかじめ決まっているが、気になる変更については自分自身で「スナップショット」を取ることもできる。

【お詫びと訂正 13:00】記事初出時、「元文書の変更をPDFに反映できる」とありましたが間違いでした。お詫びして訂正いたします。

 このほか同梱したリッチテキストPDF5プロフェッショナルでは、OCR機能を搭載したほか、PDFとPowerPointの相互変換機能を搭載。ページの分割/結合や、BMP/JPG/TIFといった画像ファイルの変換も可能になった。

 アンテナハウスの井上務氏(PDFグループ)は、「これまでWordをPDFに変換する場合、表紙や本文を作成の都度PDFに変換する必要があったが、スイートツールを使えば表紙や本文を一度にPDFに変換できる。(PDFスイート2を使えば)これまでのPDF作成手順に比べて手間を減らせる」とコメントした。

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