紙とペンで実践する「ライフハックテンプレート(LHT)」を、PCで活用する方法を探る「帰ってきた! ライフハックテンプレート研究室」。今回は「#015 目標設定時に使えるSMARTシート」のリフィル試作品を紹介しましょう。
紙とペンで実践する「ライフハックテンプレート(LHT)」を、PCで活用する方法を探る「帰ってきた! ライフハックテンプレート研究室」。
LHTを、ToDo管理ソフト「xfy Planner」のリフィルファイルとしてデジタル化することが決まり、開発元であるジャストシステムにお邪魔したところ、「実はもう試作品を作ってあるんです」(リフィル開発者の山口琢さん)――というところまでが、前回までのあらすじでした。
今回は、試作品として見せていただいたLHTリフィルをさっそく紹介してみましょう。
最初に見せていただいたのは、#015 目標設定時に使えるSMARTシートをリフィル化したもの。SMARTシートというのは、目標を以下の5項目でチェックして、実現可能性を高めるために調整するためのシートです。
項目 | 内容 |
---|---|
S(Specific) | 表現が具体的か? |
M(Measurable) | 第三者が測定可能な数値目標になっているか? |
A(Achievable) | 現実的に達成可能か? |
R(Relevant) | 自分のやりたいことに対してきちんと貢献できる目標か? |
T(Timing) | きっちり期限が決まっているか? |
紙の方はシンプルに、各項目ごとにチェックを付けていくだけのデザインでした。これがリフィルになってどう変わったかというと――。
こんな感じです! チェックフォームが広くなっているので、○、×、△などで評価するだけでなく、コメントを書き込んだりもできそうです。ToDoリストとして入力したデータの中から、プロジェクト単位や、もっと細かいタスク単位でデータを流し込めるわけですね。
チェック項目と評価項目でX軸とY軸を逆に取ったり、各項目をたたんで非表示にすることも可能。このあたりは、やはりデジタルデータの強みでしょう。ただ、シンプルだった紙のLHTと比べると、多機能な分、何も考えずにいきなり使い始められるか……といった点にちょっと不安が残りそうな気もします。
もちろん、せっかくリフィルデータにするのですから、紙と同じ使い方ではつまらないですよね。紙のSMARTシートの弱点でもあった、「書いたときはいいのだけれど、いったん書き終えてしまうとそれっきりになってしまう」「一覧性は高いけれど、具体的に“次にすべきこと”を確認するのが難しい」といったポイントを、サポートしてくれるような使い方がしたいわけです。
そのためには、保存したシートの検索性を高めるような工夫(タグ付け、ディレクトリ構造での管理など)や、SMARTのチェック項目の中で、目標達成に足りない項目をアイコンなどにして、ToDo一覧に表示したりできると便利かも。
リフィルはまだまだ開発段階で、今後機能をさらに削ったり追加したりされるでしょう。ただ、実際に試作品を見せていただいたことで、なんとなく完成したときのイメージがわいてきましたよ!
次回はスギモトのお気に入りでもあるLHT「#016 7人の賢者シート」の試作品リフィルを紹介します。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.