あなたはなぜ三日坊主なのか――“継続力”を身につける方法3分で読める! 隣のヤツより成果を出す勉強術(3/4 ページ)

» 2008年11月25日 11時57分 公開
[水野浩志,ITmedia]

起こした行動を継続させるテクニック――「10秒日記」

 いざ始めたら、継続させる仕組みを用意しておかないと、いつの間にか尻すぼみになってやめてしまうことにもなりかねません。それを回避するためには何をすればいいでしょうか。私が実践してきて、もっとも効果的だったのは、

  • 継続したことによって良かったと思えることを日々書き記す

 というものです。といっても、長大な文章を書く必要はありません。1行程度、時間にして10秒程度で書けるようなレベルでかまわないのです。その内容も些細(ささい)なことで構いません。ほんの少しでも「良かったなあ」と思えることを、書いてほしいのです。私はこれを「10秒日記と名付けていますが、この10秒日記を日々続けることで、継続する力は飛躍的に高まるのです。

 多くの人は、行動を始めるときに大きなことを言うものですが、面倒になってくると徐々に、やらなくてもいい理由を作り始めてしまいます。例えばダイエット。「夏までに10キロやせるぞ」なんていいながら、実際は「今日は宴会だったから」「今日は実家からお米が届いたから」「今日はおいしいラーメン屋さんを見つけたから」「今日は……」という感じです。

 ややもすると続かなくなるものですが、いざ行動を起こしたら、その行動を続ける意味や価値を、その時その時にきちんと認識し続けることが必要なのです。たとえささやかなものであっても「やって良かった」と日々実感し続けることにより、頭の中に「この行為を行う快感」がいつしか刷り込まれていきます。そしてそれが「明日もやろう」という気持ちを生み、それがいつしか習慣として自分自身に根付くことになるのです。

 先ほどのダイエットの例でいえば、毎日体重計に乗って「今日は何キロ減った」などを10秒日記に書くのもいいでしょう。体重が思ったより減っていないのであれば「今日は何だか体が軽い」のような気持ちを書いてもいいと思います。

 私自身の体感でいうと事前準備以上に、この10秒日記が、継続力を高める大きな要因になっているように思います。10秒でいいですから、この日記をつけてみて下さい。そして、ささやかな喜びでいいので、行動を起こして良かったと思えることに意識を向けて下さい。

 ということで継続力を高めるステップは、具体的に次のようになります。

  1. 開始する日付を決める
  2. なぜそれをやるのか(目的)を書きだす
  3. それをやるメリットを思いつく限り書き出す
  4. それをやらないデメリットを思いつく限り書き出す
  5. 書いたものを要約してまとめ、いつでも見られるようにする
  6. 決めた日付から実行する
  7. 行動して良かったことを日々「10秒日記」として書く

 ちなみに開始日を決めることを一番にした理由ですが、「目的やメリット、デメリットをはっきりさせるように」というと、はっきりさせることに一生懸命になってしまう人がいるからです。そうなると「明確にはっきりできないと行動しない」という状態に陥ってしまうのです。

 目的は「行動を起こし、それを継続すること」ですから、ある程度の検討期間はあってもいいですが、それを一番の目的にしてはいけません。ということで、最大でも1週間以内の準備期間で事前の目的、メリット、デメリットを作り出し、必ず具体的な行動を起こして下さい。

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