長時間作業でも姿勢安定 内田洋行のオフィスチェア「Pulse」仕事耕具

内田洋行は、オフィスチェア「Pulse(パルス)」を発売する。北海道大学医学部などが行っている姿勢保持の研究を基に開発しており、長時間座り続けたときの姿勢のゆがみを解消するという。

» 2008年11月10日 20時18分 公開
[杉本吏,ITmedia]

 内田洋行は11月10日、長時間作業時に安定した姿勢をサポートするオフィスチェア「Pulse(パルス)」を発表した。発売は2009年1月21日で、価格は11万4450円から。


 北海道大学医学部などが行っている姿勢保持の研究を基に、胸郭と坐骨を安定的に支えるメカニズムを採用した。

 通常、長時間座り続けると骨盤が後ろに傾き、坐骨結節(骨盤の下部にある2カ所の突起)が前方に動くことにより、背中が丸まって腰に負担がかかる。この負担を軽減するため、シートには坐骨に合わせてくぼみを付けた。着座位置のずれを防ぎ、姿勢のゆがみを解消するという。

 体を安定して支えるために、胸の後ろと骨盤の後ろの2カ所に加え、胸郭の下の位置にも「第3のカーブ」を付けた。この部分を支える素材には柔らかい樹脂メッシュを採用し、座る人の背中の形状や体格差の違いにもフィットする。

 さらに、無駄な力を使わずに背もたれをリクライニングできる「拇指球(ぼしきゅう)チルト&大転子(だいてんし)リクライニング」機構を採用。足の裏にある拇指球で床を押した力を、骨盤の屈折部分(大転子)を介してスムーズに背に伝えるメカニズムで、より自然な動作でリクライニングができるという。

 サイズは、ひじなしモデルが510×605×970ミリ(幅×奥行き×高さ)〜510×665×1100ミリ。ひじ付きモデルが660×605×970ミリ〜660×665×1100ミリとなっている。

潮見オフィスにショールーム「The Chair World」を開設

 東京・潮見オフィスに開設した常設ショールーム「The Chair World」では、Pulseをはじめ、内田洋行が販売しているオフィスチェアの数々を見ることができる。

 展示しているチェアの1つ、創業130年のスイスのチェアメーカー、Dietiker(ディーティカ)の製品は、ねじを1本も使っていない点が特徴。木とアルミニウムを特殊な接着剤によって固定する造りで、耐久性が高く長期間の使用にも耐えられるという。このほか、イタリアのSitia、PARRI、KRISTALIAのチェアなども合わせて展示中だ。

 11月12〜14日は、同オフィスで「UCHIDA FAIR 2009 in 東京」を開催。テーマは「Challenge to “UBIQUITOUS PLACE”」で、「いつでも、どこでも、誰でも、自由自在に情報を使いこなせる場」を表現した製品や空間を展示している。

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