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前編 写真と動画で“見る”「ポメラ」の開発秘話 (2/2)

2008年11月06日 20時13分 更新
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多機能を求める“外圧”に悩む

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 テキスト入力以外で立石さんが開発当初に掲げた機能は、(1)4インチ液晶ディスプレイ、(2)折りたためること、(3)乾電池2本で70時間以上稼働すること――だった。このうち、乾電池2本で70時間以上だけはできなかったが、ほかは実現した。電池は取り替えることもできるし、「優先度に応じて決断した」というわけだ。

 一方、開発途中に悩んだこともある。通信機能やスケジューラなどの機能を盛り込みたいという、ほかの部署の“外圧”や、自分自身の“欲求”だ。結果から言えば、立石さんはこうした外圧や欲求をはね退けた。「コンセプトからずれる要望は辛かった。ですが、ポメラが何するものか問われたときに『テキストを入力するものです』と答えたかったのです」。ポメラはテキスト入力だけ――このシンプルなコンセプトが最大の特徴であることを立石さん自身が熟知していたのだ。

 立石さんはこう続ける、「携帯電話は十徳ナイフ」だと。多機能な携帯電話はまさに十徳ナイフのようにさまざまなシーンに使えて便利だが、何かに特化して使うには物足りない。自身の経験も重ねる。議事録やスケジュールをまとめる作業ならまだしも、ちょっとしたアイデアを書き連ねるとき、「鉛筆で書いていると思考が止まってしまう」。というのも、漢字を忘れたり、字が汚いことを気にしてしまったり、文章を書くこと以外に気を遣うからである。

 「本当に料理する人は包丁を使いますし、本格的に写真を撮りたい人は一眼レフを使います」。つまり、文章だけを本格的に書きたい人であればテキスト入力専門機を使うはず、という自信に裏打ちされたコンセプトなのだった。

立石さん30秒インタビュー

 後編に続く――。

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[鷹木創,ITmedia]

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