印刷物を“縦横ソート” エプソンのA3対応モノクロレーザー仕事耕具

セイコーエプソンは、「オフィリオプリンタ」シリーズとしてA3対応モノクロページプリンタ「LP-S4200」と「LP-S3500」を発表。複数部の印刷物を縦置き、横置きでソートできる「A4縦横ソート」機能を備えた。

» 2008年11月05日 21時36分 公開
[鷹木創,ITmedia]

 セイコーエプソンは、「オフィリオプリンタ」シリーズとしてA3対応モノクロページプリンタ「LP-S4200」と「LP-S3500」を発表した。エプソン販売を通じて、11月下旬から順次発売する。価格はLP-S4200が23万790円、LP-S3500が14万6790円。

LP-S4200

縦横ソートできるA3対応モノクロレーザー

 LP-S4200は、A4用紙で毎分44枚印刷できる、モノクロA3対応のオフィリオプリンタでは最速レーザープリンタ。自動両面印刷にも標準で対応し、長尺印刷も可能だ。複数部の印刷物を縦置き、横置きでソートできる「A4縦横ソート」機能も備えた。それぞれのトレイにA4用紙を縦と横に入れることで、1部ごとに交互に出力できるので、ステープラーなどのフィニッシャー機能は特に搭載していないが、複数部の印刷を整理する作業を効率化できるという。

 一方、LP-S3500は、A4用紙で毎分38枚印刷できるスタンダードモデル。用途に合わせて、増設1段カセット標準モデル(LP-S3500Z、19万9290円)や両面印刷ユニット標準装備モデル(LP-S3500R、17万8290円)を用意する。こちらも給紙トレイを増設すれば、A4縦横ソート機能が利用できる。

LP-S3500でA4縦横ソート機能を使ったところ

 また、プリンタドライバを介さずにPDFファイルを印刷するダイレクトプリント機能を搭載したPostScript3対応モデル「LP-S4200PS」(30万4290円)、「LP-S3500PS」(22万290円)も用意。PDFのリーダーソフトを起動したり、画面表示したりすることなく、プリンタドライバを介さずにPDFファイルを印刷できるので、作業効率が向上するという。

 印刷解像度は1200×1200dpi。給紙枚数は標準750枚、最大2400枚。連続排紙容量は標準500枚、最大1000枚。集中して連続出力を必要とする帳票システムや会議、経営資料などの大量出力にも向いている。エプソンによればいずれも、高速印刷と120万ページまたは5年間印刷可能な高耐久性を両立したとしている。

 納品書や請求書などの帳票データの生成については、ウイングアークテクノロジーズやビーエスピーなどの各システムとも連携する予定。またSAPシステムからの出力にも対応を進めるという。

 通常モデルの大きさと重さは、LP-S4200が518×518×390ミリ(幅×奥行き×高さ)、約24.8キロ。LP-S3500が518×429×390ミリ、約22.5キロ。

約30万円でA3カラー対応の複合機

 セイコーエプソンではこのほか、A3カラー対応オフィリオ複合機として「LP-M5000」も発表。こちらもエプソン販売を通じて11月下旬に発売する。価格は、標準モデルの「LP-M5000」が31万2900円、ADF(自動紙送り装置)機能装備の「LP-M5000A」が41万9790円、ファックス/ADF機能装備の「LP-M5000F」が54万5790円。

 LP-M5000は、プリンタ、コピー、スキャナの各機能を搭載したカラーレーザー複合機。印刷速度は、A4モノクロで毎分35.8枚。同カラーで毎分8枚。給紙容量は手差しトレイに190枚、標準カセット305枚の合計495枚。オプションのカセットユニット(670枚)を2台増設すれば、最大で1835枚まで増やせる。インタフェースにはUSB 2.0と、Ethernetポート(100BASE-TX/10BASE-T)を備えた。

 スキャナ機能には読み込んだデータをUSBメモリに保存できる「スキャンtoUSB」機能、ファイルサーバやPCの共有フォルダにダイレクトに保存できる「スキャンtoファイル」機能、添付ファイルとして直接メール送信できる「スキャンtoメール」機能を備えた。ファックス付きモデルはスーパーG3対応で、WindowsのPCから送信先を登録することも可能となっている。

 本体の設置面積は、デスクトップタイプのプリンタ部が699.5×908ミリ(幅×奥行き、手差しトレイ最大伸長時)、スキャナとコントローラボックス部が625×682ミリ、床置きタイプが625×1051ミリ(MPトレイ最大伸長時)となっている。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

注目のテーマ