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ロボット技術で「母に抱かれるような」椅子 OKIと岡村製作所が発表

沖電気工業と岡村製作所は、座面と背もたれに人間の筋肉のメカニズムを基にしたロボット技術を採用し、自然な座り心地をサポートするオフィスチェア「LEOPARD(レオパード)」のコンセプトモデルを発表した。
2008年11月04日 14時20分 更新

 沖電気工業と岡村製作所は11月4日、座面と背もたれにロボット技術を採用し、自然な座り心地を目指したオフィスチェア「LEOPARD(レオパード)」のコンセプトモデルを発表した。2009年5月末の商品化を予定しており、価格は未定。

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ts_le4.jpg 人間の大腿部から股関節周辺の筋肉のメカニズムを参考にして、沖電気工業が開発した「ロボットレッグ」。LEOPARDは、座面から背もたれにかけてロボットレッグのメカニズムを採用している

 沖電気工業が2005年6月に発表した脚型ロボット「ロボットレッグ」のメカニズムと、岡村製作所の持つオフィスチェアのノウハウを基にして共同開発した。ゲストを迎えるラウンジや、コミュニケーションのためのパブリックエリアでの使用を想定したモデルだという。

 ロボットレッグは「人間が跳躍や着地などをバランスよく行えるのはなぜか」を分析し、人間の大腿部から股関節周辺の筋肉のメカニズムを参考にして開発したロボット。このロボット技術を、LEOPARDの座面から背もたれにかけて採用した。使用にあたって電源は不要となっている。

 座面は大きく傾斜しており、自然に深く座ることができる。座ると座面が最大25度沈み込んでほぼ水平になり、「(座ろうとしている人を)迎え入れるスタイルから、包み込むスタイルに変わる」。背もたれは、体重をかけると後ろに最大27度リクライニングし、ハンモックのようなゆらぎ感覚を味わえるという。さらに、座った状態から立ち上がる動作に入ると座面が持ち上がるため、立ち上がりを助ける役割をする。

 コンセプトは「母親が子供を抱きかかえる動作を、ロボット技術で実現すること」(沖電気工業の浅井裕常務取締役)。座面は人の膝の上、背もたれは人の体の役割というわけだ。座面と背もたれは連動しているため、内蔵したバネでリクライニングするタイプの椅子に比べて、しなやかで抵抗や反発感が少ないという。

 革張りの座面にはスリットが入っており、座った腰をホールドするような構造になっている。背もたれにはメッシュを、背フレームと座フレームにはカーボン素材を採用して軽量性と剛性を向上させたが、「カーボンは価格が高く、量産の部分ではまだ課題もある」(岡村製作所の岩下博樹マーケティング本部長)。また、コンセプトモデルは55〜60キロの人を想定して作ったが、製品化に当たってはあらゆる体重に対応できるように改良したいという。

 サイズは660×555×1123〜1230ミリ(幅×奥行き×高さ)で、座面の高さは425ミリ、ひじかけの高さは630ミリ〜695ミリとなっている。

[杉本吏,ITmedia]

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