早速、ダウンロードサイトから圧縮ファイルをダウンロード。展開すると中には「pomeraMobile.exe」というプログラムがありましたので、実行してみました。
このプログラムは、microSD自体を操作します。PCやポメラ、携帯を改変するものではありません。プログラム本体(pomeraMobile.exe)はPCで起動しますが、操作対象はmicroSDとなります。作業にはmicroSDのフォーマットを伴いますが、フォーマット自体はPCで行います。
プログラムの作成者、キングジム、アイティメディアは、pomeraMobile.exeによる動作を保証しません。データが消えるなどの事故の可能性もありますので、自己責任でお試しください。
まずはmicroSDをフォーマットする必要があります。なので、今まで使っていたデータはいったんPCなどに退避させておきましょう。フォーマットしたらpomeraMobile.exeを起動。microSDを示すドライブを選択し、「ポメラ・携帯連携カードを生成」ボタンを押します。すると処理が完了するので、いったんmicroSDをPCから外し、ポメラに戻して適当にファイルを保存しておきます。
これでポメラのデータを携帯電話でも見られるはず。ポメラーのヨシオカさんからW53CAを借りて、microSDを入れて、再度チャレンジ。microSDフォルダから「PCフォルダ」を選択すると、確かに入力したファイル名を確認できました。ただ、このままではまだ中身が見られません。
そこで、サブメニューから「自動振分」−「1件振分」を選ぶと、PCフォルダにあったポメラのデータが「データフォルダ」に移ります。ここでファイルの中身を確認できるようになるわけです。さらに「登録」−「メモ帳」で編集も可能です。ま、編集は「ポメラでやれば」という声も聞こえますが……。
というか、このツール、どういう原理なのでしょう。作者によると「ただ、このカード※を使用するにあたり2つだけ注意点があります」とのこと。(※編集部注:処理したmicroSDのこと)
- 絶対にCHKDSK、スキャンディスクをかけない。
- \POMERAフォルダ、\PRIVATE\AU_INOUTフォルダは絶対削除しない。
(フォルダの中のファイルは消してもok。削除すると問題があるのはフォルダ自身)
このツールでは、非常に特殊なディスク操作を行い、いわばわざとエラー状態を作り出すことで「連携カード」を実現しています。上記2点の注意は必ず守ってください。
どうやらこのプログラム、FATの管理情報を操作する模様。microSD内で強制的にシンボリックリンクを作り、microSD内のPOMERAフォルダとAU_INOUTフォルダの実体が同じ場所を指すように処理したのこと。データの不整合などが起きた時が若干怖いですが、余分なmicroSDがあれば試してみるのもいいでしょう。
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