マッサージ機に加湿器に――男性がオフィスに欲しいのは?

男性ビジネスパーソンがオフィスに欲しい備品の第1位は「マッサージ機器」だが、実際のオフィスへの導入率は3%にとどまることが分かった。アリババ調べ。

» 2008年10月21日 14時00分 公開
[杉本吏,ITmedia]

 忙しい毎日を過ごすビジネスパーソンにとっては、健康な体は何よりの資本。とはいえ、連日の残業による睡眠不足や、長時間のPC作業による目、肩、腰の疲れはますますひどくなるばかり。空き時間にはマッサージにでも通って、たまには心身ともにリラックスしたい――そんな風に感じている人も少なくないだろう。

 男性ビジネスパーソンがオフィスに欲しい備品の第1位は「マッサージ機器」であることが、アリババの調べで分かった。インターネットによる調査で、対象は20代〜50代の会社員300人(男女各150人ずつ)。2008年9月19日〜23日に実施した。

男性が欲しいのはマッサージ機器、しかし実際の導入率は3%

 オフィスに欲しい備品を聞いたところ、男性ビジネスパーソンではマッサージ機器(16.7%)が最多。2位にはコーヒーサーバー(15.3%)、3位にはミネラルウォーターサーバー(14.0%)と続く。

 一方、女性が欲しい備品の1位はミネラルウォーターサーバー(12.7%)で、次いで加湿器(10.0%)、3位にはオフィスグリコとマッサージ機器(ともに9.3%)がランクイン。男性が上位3位で半数弱を占めているのに対し、女性は票が分かれる結果となった。

 また、この結果は、「実際にオフィスにある備品ランキング」の結果と照らし合わせてみると興味深い。半数以上のオフィスに導入されている自動販売機(飲料)や温水洗浄便座は欲しい備品ランキングでは下位となっているが、次に導入率の高い加湿器やコーヒーサーバーは、まだまだニーズがあるようだ。

 しかし、男性の15.3%が欲しいと回答したコーヒーサーバーは、女性では8.7%。女性にはコーヒーやお茶サーバーよりもミネラルウォーターサーバー(12.7%)の人気が高いという結果だった。

 調査期間が冬の乾燥する季節の前だったこともあり、女性社員には加湿器を望む声も多かった(10.0%)。加湿器を導入すれば、肌の乾燥に悩む女子社員のモチベーションアップを図れそうだ。

 このほか、欲しいものと実際の導入率の差が大きいのはマッサージ機器。男性では欲しいもの1位、女性では3位という結果ながら、導入率では3.0%にとどまっている。全体を見れば、実際にオフィスに導入されている備品の間には隔たりがあった。「導入されていない備品だからこそ欲しい」という気持ちが見え隠れする結果といえそうだ。

会社に欲しい備品

会社にある備品

オフィス設備は「リラクゼーションルーム」「社員食堂」が人気

 オフィスに最も欲しい設備は、男性が社員食堂(19.3%)、リラクゼーションルーム(18.7%)、トレーニングジム(13.3%)の順。女性はリラクゼーションルーム(21.3%)がトップで、次いで休憩室(16.7%)、社員食堂(14.7%)という結果となった。

 男女ともに、オフィス内に気分転換できる環境を求めていることが見て取れるが、休憩室や仮眠室など、比較的女性の方がリラックスできる設備を求める傾向にあるようだ。

会社に欲しい設備


 マッサージ機器やリラクゼーションルームなど、オフィスに癒しの空間を求める人が多かった今回の調査結果。世の中には、畳に掘りごたつのワークスペースがあったり、プラネタリウムが利用できたりと、楽しみながら気分転換できるようなオフィスもあるようだが、実際のビジネスパーソンはけっこう現実的――なのかもしれない。

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