ファミマで「Skypeクレジット」 国内初、リアル店舗で販売

Skypeのプリペイドクーポン「Skypeクレジット」が国内ファミリーマートのFamiポートで購入できるようになった。500円券/1000円券/2000円券/3000円券/5000円券などを用意した。

» 2008年10月20日 17時50分 公開
[鷹木創,ITmedia]
ファミリーマートで購入できるSkypeクレジットのクーポン

 伊藤忠商事、スカイプ・テクノロジーズ、スカイプ・コミュニケーションズの3社は10月20日、Skypeのプリペイドクーポン「Skypeクレジット」の国内ファミリーマート店頭での販売を開始した。全国約7300店に設置したマルチメディア端末「Famiポート」で購入できる。

 Skypeクレジットとは有料サービス用クーポンで、固定電話携帯電話などに発信できる「SkypeOut」や、Skype以外の電話から受信できるように番号を設定する「SkypeIn」などの有料サービスが利用できる。

 購入できるSkypeクレジットは、500円券/1000円券/2000円券/3000円券/5000円券。3000円券と5000円券は5枚つづりのパックも用意する。使用期限は購入から1年間。「オンラインでは最小購入金額が1500円だったが、有料機能を試すにはちょっと高い。Famiポートでは500円から購入できるようにした」(ファミマ・ドットコム営業本部コンテンツ部の石黒玲部長)


スカイプ・テクノロジーズのスコット・ダーチスラグCOO。右手に持ったレシートをレジに持って行き、支払いをすませれば左手のクーポンが手に入るというわけだ

 Famiポートでの購入申し込みにかかる操作時間は「約2〜3分。長くとも5分程度でクーポンを手に入れることができるはず」だという。Famiポートで発行したレシートを持って、30分以内にレジカウンターで所定の代金を払うと、Skypeクレジットのクーポンを受け取れる。このクーポンに書かれた19桁のプリペイド番号をWeb上で入力すればSkypeの各種有料サービスが利用できるようになる。

 Skypeクレジットはこれまでも、オンラインでスカイプ・コミュニケーションズが販売していたほか、小売店などにも卸していた。リアル店舗での販売は、イギリス、ポーランドのほか、米国ではウォルマートで実施。また、台湾でもファミリーマート(現地名:全家便利商店股フェン有限公司※フェンは人べんに「分」)の約2000店舗で2006年4月から発売していた。

 2008年9月末の時点でSkypeの登録数は全世界で3億7000万人。このうち日本語環境での利用者は1000万人だという。「シンプルで使いやすいことがSkypeの特徴。ボイスチャット、ビデオチャットなども可能で、通話の3割はビデオチャットだ」(スカイプ・テクノロジーズのスコット・ダーチスラグCOO)

 スコットCOOはまた、「日本円で直接購入できるようになったのは日本のユーザーにとってメリットだ」とアピール。スカイプ日本オフィスの岩田真一ジェネラルマネージャーも「既存のスカイプユーザーだけでなく、これから使ってみたいという潜在的なユーザーにとっても買いやすくなった。後払いやほかの販売チャネルの拡大も目指す」と抱負を述べた。伊藤忠商事は、Famiポートでの販売について「3年後に10億円超の売り上げを目指す」としている。

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