技術進歩は512人の高橋を可能にするかBiz.ID Weekly Top10

一風変わったUSB製品ばかりを販売しているソリッドアライアンス。中でも印象に残っている「SushiDisk」のリリース記事を久々に読み返してみたら、思わず感慨にふけってしまった――。

» 2008年10月08日 19時41分 公開
[杉本吏,ITmedia]

 先週のBiz.IDアクセスランキングで1位に輝いたのは「世界の高橋USBメモリ」。Biz.IDでも何度も紹介している「世界の××USBメモリー」(「佐藤」「鈴木」「田中」)シリーズの1つで、一風変わったUSBグッズばかり(?)を販売しているソリッドアライアンスの製品だ。

 ニューヨーク近代美術館(MoMA)が選ぶ「日本のアート80選」にも選出された「みみいかUSBメモリー(富山県産)」は正直遠慮するが、「ブロックUSBメモリー」はなかなかかわいらしくてちょっと欲しいかも。

みみいかUSBメモリ。USBポートに差し込むと、内部があやしく光るのだ

ブロックUSBメモリ。けっこうかわいいと思うのだがどうだろう

 ほかにも思わずあきれてしまうほどユニークな製品ばかり出しているソリッドアライアンスだが、筆者の印象に一番残っているのは、なんといっても「SushiDisk」である。

 某大手フラッシュメモリメーカーを思い起こさせるようなネーミングのSushiDisk、出た当時はけっこうなインパクトを持って紹介されていたように記憶している。この製品以来、食品サンプルシリーズは延々と続くこととなったわけだが、当時の記事を読み返してみて思わず筆者、感慨にふけってしまった。さ、32Mバイトモデルが6000円……。

 近頃は、6000円も出せば16GバイトのUSBメモリが買えたりする。32Mバイトと比べると、実に512倍の容量なわけで、512カンの寿司を想像するだけでなんとなく目まいがする。USBメモリではないがフラッシュメモリとしては、すでに国内メーカーから256GバイトのSSDなんてものがサンプル製品化されているらしいし、今後SSDの価格はさらに下がっていく――といいなあ、なんてひたすら単純に考えている次第である。

 技術進歩によって、高機能な製品が安価で手に入るようになることは大歓迎。ただし、数年後にこの記事を読み返して、「じゅ、16Gバイトで6000円……」「512人の高橋……」みたいな進歩のないコメントを書いている自分を想像すると、なんとなく空しい気分にもなるのだった――。

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