仕事に忙殺されて、早い時間になかなか自宅に帰れません。息子に会う時間が限られてしまうのは、予想以上につらいです。同じような境遇の先輩女性社員からは「何とかなるよ」と言われてますが、本当に何とかなるものなのでしょうか。
今回の相談も、仕事と家庭についてのもの。あるワーキングマザーが子供と接する時間が足りないことに悩んでいます。答えるのは、ご自身も働く母親の岩崎綾(いわさき・あや)事業部長(GMOメディア取締役コミュニティ事業部)です。
今年に入ってすぐ息子を出産しました。産休・育休も無事取得し、しかもその後は休暇前の役職に復帰できました。ありがたいと思っています。
ところが、仕事に忙殺されて、早い時間になかなか自宅に帰れません。夫は理解を示してくれてはいますが、日中に息子を預ける夫の実家からの目線は冷たいし、そもそも息子に合う時間が限られてしまうのは、予想以上につらいです。
同じような境遇の先輩女性社員からは「何とかなるよ」と言われてますが、本当に何とかなるものなのでしょうか。これからが不安です。
「何とかなるよ」という先輩の言葉は、いろいろなつらいことが、ある日突然スパーンとなくなることを指しているのではありません。はっきり言えば、相談者が今の職場で同じような仕事をしている働いている限り、帰宅時間はそれほど早くならないでしょう。
その一方、相談者が仕事を続けている理由も大事です。恐らく仕事が楽しいのだと思います。ただ、子供に接する時間が減るのが予想以上につらいなら、仕事を辞めるのも視野に入れるべきです。
恐らく、いくつかの二者択一になるでしょう。仕事をやめるのか続けるのか、お金があったほうがいいのか、なくてもいいのか――などなど。仕事の充実感と3歳児の我が子と遊べる時間の価値をちゃんと考えて、相談者が自分自身の優先順位を見つめ直してみるといいと思います。
実は私も息子が3歳になるまでは私自身が保育園に迎えに行っていました。息子が病気がちだったこともあり、薄給だったけど時間に都合の付けやすい友人の会社に勤めていたのです。でも息子の場合、なぜか3歳頃から体が強くなって保育園も休まず行くようになりました。そんな時に、自分自身が28歳だったのです。各社の求人広告にも28歳までとあったので、そこで決断して、ビジネスの社会に戻ることにしました。
給料が安くなるかもしれないけど、似たような仕事ができて、時間が確保できる仕事があるかもしれません。そうした会社を一時的に選ぶことは選択肢の1つになりそうです。
最後に1つだけアドバイスです。相談者と夫の実家との関係は心配ですね。もしかしたらその関係でストレスがたまってしまうかもしれない。環境が許すなら、奥さんの実家のお母さんに頼るといいと思います。やっぱり自分側の親の方が手軽にお願いできる分、いろいろと楽。気を遣わなくていいですから。
GMOメディア取締役コミュニティ事業部部長。東京都出身。1995年、ソフトバンクに入社し、IT雑誌の編集に従事。2000年、インプレスに入社。IT系ムック雑誌編集、Webニュースサイト編集に携わる。2006年、ブログ事業「ヤプログ!」の事業責任者としてGMOインターネットに入社。ヤプログ!事業移管に伴い、GMOメディアに転籍。現在は、コミュニティサイト「freeml」、日記サイト「さるさる日記」、無料ホームページサービス「プリキャン革命」事業を担当。10歳男児の母。
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