iPhoneにアタッチメントレンズを装着する(ズーム/マクロ編)

iPhoneに装着できる外付けレンズがいろいろ出てきた。今回は、eyeMobileのレンズを中心にズームとマクロを試してみよう。

» 2008年09月12日 11時30分 公開
[杉村啓,ITmedia]

 以前、iPhoneに付けるレンズにさまざまなバリエーションが登場してくれるとうれしい、ということを書いたが、現時点でiPhoneでも利用できるたくさんの外付けレンズがあるのを教えていただいた。そのうちの1つ、eyeMobileにレンズをたくさんお借りできたので紹介しよう。

まずは装着を

 先日の記事でも触れたトダ精光のレンズ「K-400」(Amazon.co.jpでは1850円)は、金属の輪を両面テープで携帯電話に張り、レンズ側のマグネットで装着して使うというものだ。だが、iPhoneの曲面にはうまく合わないため、この金属の輪がわりと使い捨てに近い形になってしまうという弱点があった。ケンコーの「おもしろレンズ」シリーズの場合、形が変わる柔らかい粘着部分によって、iPhone特有の曲面を吸収することができるというメリットがあった。

トダ精光のレンズ「K-400」。金属の輪を両面テープで張り付け、レンズは金属の輪とマグネットで固定して使う。しっかり取り付けようとすると、どうしても斜め気味になってしまう

 eyeMobileのレンズは、それぞれのレンズにiPhoneアダプタを付けて解決する。このiPhoneアダプタは革でできていて、レンズに張り付けて使うものだ。この革に微妙なカーブがかかっていて、iPhoneとピタッと合う位置まで調整できるのだ。

 この皮が柔軟性があるため、ケースなどを付けていても問題なく装着ができるのもポイントだ。実際に筆者はiPhoneにケースを付けて使用しているが、ケース越しでも問題なくiPhoneとピタッと合うように調節できた。

 そして付属のクリップを使って固定すれば、撮影準備は完了だ。操作には影響することなく、さまざまなレンズを使って撮影を楽しむことができる。例え一番右上にカメラボタンがきていても問題ないし、横向きに傾けても微動だにしないぐらいしっかり固定できる。もちろんぐにょーんとやるために傾けても大丈夫だ。

レンズについている皮がうまい具合に曲線を吸収してくれる。右側は実際にケース(パワーサポートの「Airジャケットセット for iPhone 3G」。ストラップ穴は自分で開けたもの)越しに装着しているところだ。また、クリップを使うのでテープなどと違って何度でも気兼ねなく使える

まずはズーム写真を

 iPhoneのレンズにはズームがない。というわけで、まず最初にズームレンズ「KT-1」(Amazon.co.jpでは1860円)を試してみた。倍率1.5倍のレンズだ。以下は、同じ場所から撮った、ズームありとズームなしの写真である。

(左)新宿駅の遠景。これはこれでいい感じ。(右)ズームレンズ使用後。かなりくっきりとズームできている

ビルの隙間から見える都庁も、同じ位置からこれぐらい近付ける

 なるほど、これはいい。デジタルズームじゃなく光学ズームになるので、細部も鮮明に写っている。これはいろいろと使い道がありそうだ。

 撮影しているうちに、もうちょっと倍率が高いものが欲しくなってきてしまったが、倍率の高いズームレンズは長く大きくなってしまう。さすがにiPhoneにバズーカ砲みたいなレンズを装着するのはちょっとためらわれるし、携帯性と倍率を考えるとこのレベルがちょうどいいのかもしれない。

マクロ写真でメモが撮れる?

 次に試してみたのがマクロレンズ「KC-1」(Amazon.co.jpでは1230円)。こちらの焦点距離は2.5ミリ。筆者の感覚だと約3センチぐらいの距離で撮ることができるレンズだ。装着方法はもちろん変わらない。

(左)ドラやきの断面をアップで撮ったところ。(右)ペットボトルの文字はこれぐらいの範囲を写すことになる

 というわけで上が撮った写真だ。これはすでに筆者が持っているケンコーのレンズやトダ精光のレンズと同じ感じの写真になった。まあ、それぞれ同じぐらいの焦点距離なので、当たり前と言ったら当たり前だが。

 文字が鮮明に写るので、文書とかをiPhoneで撮り、その場でEvernoteにアップして……と思ったが、3センチだとちょっと近過ぎて文章全体を撮るのには向いていないのが残念だ。ここまで寄れるのは確かに素晴らしいけど、個人的にはもうちょっと遠い距離、だいたい7センチから10センチぐらいの距離にピントが合うレンズが発売されてくれるととてもうれしい。

 次回は広角系のレンズをあれこれ試していく予定だ。

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