部屋と机とエントロピーBiz.ID Weekly Top10

「とりあえずとっておこう」「いつか必要になるかもしれないし」――を続けると、オフィスにも自宅にもモノがあふれる。パンくずをまくのは読書をしているときだけにしたいものである。

» 2008年08月26日 15時00分 公開
[杉本吏,ITmedia]

 先週のアクセスランキング1位に輝いたのは、読んだ本の内容を身につける方法について解説した記事。せっかく貴重な時間を割いて読書したのに、読み終わって3日もしたら頭に何も残っていなかった――なんていうことが筆者にもよくある。読みながら重要な部分に「パンくず」を落としていき、読み終わったらパンくずを1つ1つ回収していくことで、効率的なインプットを目指したいものだ。

 6位には、1位と同じくシゴトハッカーズの連載記事がランクイン。メモを死蔵させないためのうまい方法について考えている。記事中には「部屋を乱雑にしてしまったり、(中略)机の周りをメモの断片だらけにしてしまったりしてしまうのは『不安だからとりあえず』という心理が発端になっている」とあるが、これはまさに筆者にも当てはまるようだ。

 「とりあえずとっておこう」「いつか必要になるかもしれないし」――を続けてはや数カ月、筆者の城はめでたく「空白タイプ」から「カオス」へと進化(?)を遂げた。「げに恐ろしきは熱力学第2法則……エントロピーは増大するなり」などと適当なことをつぶやいてみる。ちなみに、ただエントロピーって言ってみたかっただけだ。

 これは自宅についても同様で、筆者の部屋はここにきて急速にカオスの度合いを深めている。深酒をして帰った翌日などは、玄関からベッドまで1枚1枚脱いだ服が散らばっており、本も読んでいないのに日々パンくずをまいている始末だ。こうしてインプットとは無縁のパンくず回収を、毎週律儀に繰り返す筆者であった。

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