Windows PCの電源を切るショートカットを紹介しよう。ディスプレイまわりのトラブルで、画面が正常に表示されていない場合にも便利な操作方法だ。
Windows XPで電源を切断する場合、スタートボタンから「シャットダウン」を選択し、表示されるダイアログの中からもう一度「シャットダウン」を選択するのが一般的な手順だ。電源ボタンでシャットダウンを行うことが多いノートPCと異なり、デスクトップPCの場合は、この操作をマウスで、もしくは[Windows]キーと上下左右キーの組み合わせで行っている人が、大多数を占めるだろう。
XP標準のインタフェース「Luna」を使っている場合、この操作をキーボードショートカットで行うには、[Windows]キーを押したのちに[U]キーを2回連続で押す。こうすれば、マウスに手を伸ばすことなく、また表示されるダイアログの内容をいちいち確認する必要もなく、Windowsのシャットダウンが行える。[Windows]−[U]−[U]、略して「ウィンドウズユーユー」と覚えておけばよいだろう。Lunaを使っていないクラシックモードの場合は、[Windows]−[U]−[Enter]でシャットダウンできる。
このショートカットは、通常時にも便利に使えるが、その真価を発揮するのはむしろディスプレイまわりのトラブルが発生した場合だ。ディスプレイカードを交換したり、ディスプレイドライバを入れ替えた際、PCは正常に起動しているものの、画面に何も映っていない状態になることがある。こうした際に「ウィンドウズユーユー」の操作を行えば、たとえディスプレイが接続されていなくとも、正しい手順でWindows PCをシャットダウンできるというわけである。ちなみに[Windows]キーがないPCであれば、[Windows]キーは[Ctrl]+[Esc]で代替できるので、[Ctrl]+[Esc]−[U]−[U]のコンビネーションとなる。
ただし、Windows Vistaの場合は「ウィンドウズユーユー」だとシャットダウンできない。[Windows]でスタートメニューを表示し、[→]−[→]−[→]キーで「シャットダウン」を選択、[Enter]キーで決定するといい。Vistaのクラシックモードでは、[Windows]−[U]−[↓](または[←]か[→])−[Enter]でもシャットダウンできる。
なお、何らかの別のダイアログが表示されている際にこの「ウィンドウズユーユー」を使うと、ダイアログに邪魔されてうまく動作しない場合があるので、その場合はEscキーを何度か押して、表示中のダイアログを消してから操作するとよい。グラフィックまわりのハードウェアをひんぱんに交換する人、また調子が悪いWindows PCをだましだまし使っている人にとっては、覚えておいて損はないTipsだ。
ウィンドウズユーユーとウィンドウズユーアール | ||
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Windowsをシャットダウン | Windows XP | Luna:[Windows]−[U]−[U] クラシックモード:[Windows]−[U]−[Enter] |
Windows Vista | クラシックモード以外:[Windows]−[→]−[→]−[→]−[Enter] クラシックモード:[Windows]−[U]−[↓]−[Enter] |
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Windowsを再起動 | Windows XP | Luna:[Windows]−[U]−[R] クラシックモード:[Windows]−[U]−[↓]−[Enter] |
Windows Vista | クラシックモード以外:[Windows]−[→]−[→]−[↑]−[↑]−[Enter] クラシックモード:[Windows]−[U]−[↑]−[↑]−[Enter] |
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