たたんで運んですぐ設置、臨時に使えるセキュリティロッカーISOT 2008

財布や携帯電話などを紛失すると、それだけで凹むもの。まして盗難されたとなれば……。イベント会場や現場で働くあなたをそんな悲劇から守ってくれるのが、持ち運べる臨時用セキュリティロッカー「マルタス」だ。

» 2008年07月11日 14時06分 公開
[豊島美幸,ITmedia]

 鍵付きセキュリティロッカーは通常、駅前やオフィスなど特定の場所に固定されている。だがイベント会場、仮事務所、仮設住宅、避難場所――などもロッカーのニーズはある。必要なのは決まった場所とは限らない。

 そこで一時的な現場でも使えるよう開発されたのが、気軽に持ち運べ、簡単に設置や撤去ができる鍵付きロッカー「マルタス」である。「第3回セキュリティEXPO」で展示されている。

本体から引き出せる取っ手も付いている

折りたためるから、重くても持ち運べるように

 マルタスは、錠前メーカーのオプナスが開発した。ロッカーに鍵機能を付けると、どうしても重い材質で形も四角くなるため、「携帯性を持たせるのが難しかった」(マルタス)。そこでロッカーの本体を折りたためるように工夫。錠前付きのロッカーでは「初めて持ち運びができるようになった」と話す。

 折りたためるのは本体部分だ。本体サイズは388×450×412ミリ(幅×奥行き×高さ)、重さは7キロ。これに1.1キロの天板と1キロの底板をはめて組み立てればロッカーが完成する。合計9.1キロを持ち運ぶことになる。バラすときはその逆をすればいい。


タテにヨコに自由にユニット、常設用や間仕切りとしても

 シンプルなボックス型のため人数や用途に合わせ、縦に横にと重ねて自由にレイアウト可能だ。持ち運べる臨時のシーンだけでなく、重ねてオフィスの常設ロッカー兼間仕切りにする使い方もできる。

 また、鍵はシリンダーキー、3桁のダイヤル式、4桁のダイヤル式、4桁ダイヤル式とシリンダー錠の二重ロック式、テンキーロック式の5種類から選ぶことができる。本体価格は鍵の種類により異なり、それぞれ2万5000円、2万5000円、3万4000円、3万5000円、3万5000円。天板と底板のセット価格は5000円。

 同社の男性担当者に促され、筆者も7キロの本体を試しに持とうとしたが――。か弱い(?)女性だからか、持ち上がらず断念。マルタスを使うときは、女性には天板と底板を持ってもらい、男性は本体を運べば頼もしさをアピールできる――かもしれない。

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