時間を未来に繰り越すには?【問題編】シゴトハック研究所

前倒しで仕事をしたいものですね。しかし昨日先送りした仕事を今日やっているようなら、前倒しするのは難しいものです。視点を変えて、仕事ではなく時間を未来に繰り越す方法を考えましょう。

» 2008年06月05日 16時37分 公開
[大橋悦夫,ITmedia]
    マンガ:ふじたきりん(過去のマンガ)

 ノリオ課長のアドバイスに従って、久しぶりに定時退社したウィリアム。忙しい毎日の中で忘れかけていた大切な何かを取り戻したようです。

ウィリアム いやぁ、昨日は久々に明るいうちに家に帰りましたよ。

ノリオ課長 たまにはいいものだろう。

ウィリアム ええ。それで、いいことが1つありました。これまでずーっと毎日終電だったのですっかり忘れてたんですけど……。

ノリオ課長 ほう、何かな?

ウィリアム いつかまとまった時間ができたらやろうと思っていた、これからの自分のあり方についての考察ができたんです。

ノリオ課長 何やら難しそうな話だね。

ウィリアム 要するに、これから自分は何をしたいのか、ということですよ。

ノリオ課長 それはいいね。で、ウィリアムくんはこれから何をしたいんだろう?

ウィリアム 毎日定時に退社することです。

タカフミ君 わかりやすーい(笑)。

ノリオ課長 なるほど、味をしめちゃったわけだ。

ウィリアム まぁ、確かに定時退社は気分が良いのでこれからも続けたいわけなんですが、私としては仕事を早く終わらせるために何をすればいいかを明らかにしたいんです。

ノリオ課長 おお、すごいね。

ウィリアム そのためには今日の仕事を今日終えるだけでは足りません。明日の仕事や明後日の仕事にも今日のうちに一部でもいいから取りかかることが必要です。

ノリオ課長 要するに前倒しで仕事に取り組むということだね。

ウィリアム はい。でも、今日の仕事が今日中に終わらない現状においては、まず今日の仕事を何とかしないといけません。そもそも今日の仕事に取りかかる前に昨日の仕事の残りを片づけないといけない状況を打破しなくては……。

ノリオ課長 そうか。それは悪循環だね。じゃぁ、今すぐは難しいかもしれないけど、先送りとは真逆に位置するアプローチを紹介しよう。仕事ではなく時間を未来に繰り越すんだ。

筆者:大橋悦夫

1974年、東京生まれ。ブログ「シゴタノ!仕事を楽しくする研究日誌」主宰。学生時代よりビジネス書を読みあさり、システム手帳の使い方やスケジュール管理の方法、情報整理のノウハウなどの仕事術を実践を通して研究。その後、ソフトウェアエンジニア、テクニカルライター、専門学校講師などを経て、現在は仕事のスピードアップ・効率アップのためのセミナーや研修を手がける。デジタリハリウッド講師。著書に『「手帳ブログ」のススメ』(翔泳社)『スピードハックス 仕事のスピードをいきなり3倍にする技術』『チームハックス 仕事のパフォーマンスを3倍に上げる技術』『そろそろ本気で継続力をモノにする!』、近著に『Life Hacks PRESS vol.2』『LIVE HACKS! 今を大切にして成果を5倍にする「時間畑の法則」』がある。


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