Flash対応の「Adobe Acrobat 9」発表

Acrobat 9はFlashをネイティブサポートし、Flash Player対応のビデオやアプリケーションをPDF文書に組み込めるようになる。

» 2008年06月02日 15時36分 公開
[ITmedia]

 米Adobe Systemsは6月2日、電子文書作成・管理ソフトの最新版「Adobe Acrobat 9」を発表した。

 最新版はAdobe Flashをネイティブサポートし、ユーザーはFlash Player対応のビデオやアプリケーションをPDF文書に組み込めるようになる。Flashコンテンツが組み込まれたPDF文書は、無料のAdobe Reader 9で閲覧できる。

 また幅広いコンテンツを1つの文書にまとめる機能「PDF Portfolios」が加わった。文書、ビデオ、音声、3Dオブジェクトなど複数の種類のメディアをPDF文書にまとめられるという。

 さらにAcrobat 9は、Adobeがβ公開したサービスAcrobat.comと連係する。同サービスは、ファイルの共有と保管、PDF変換、オンラインワープロ「Adobe Buzzword」、Webカンファレンス「Adobe ConnectNow」などの機能を提供する。登録は無料で、英語版のみ。

Acrobat.com

 Acrobat 9ファミリーは「Acrobat 9 Standard」「Acrobat 9 Pro」「Acrobat 9 Pro Extended」の3エディションで構成される。Extendedエディションには、PowerPoint文書にマルチメディアを加えてPDFに変換できる「Adobe Presenter」が付属する。

 発売は2008年7月の予定で、英語、フランス語、ドイツ語、日本語版が提供される。価格はPro Extendedが699ドル(アップグレード価格229ドル)、Proが449ドル(同159ドル)、Standardが299ドル(同99ドル)。

 またAcrobat 9は「Adobe Creative Suite 3.3」のDesign Premium、Design Standard、Web Premium、Master Collectionの各エディションに統合される。Creative Suite 3.3は7月出荷開始予定で、Mac OS X 10.4.11または10.5(IntelベースMac)、Windows XPおよびVistaに対応する。価格はDesign Premiumが1799ドル、Design Standardが1199ドル、Web Premiumが1599ドル、Master Collectionが2499ドル。Creative Suite 3からのアップグレード価格は159ドル。

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